シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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フランス映画入門演習 | 2024 | 通年 | 水3 | 文学部 | 山口 雅敏 | ヤマグチ マサトシ | 2~4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-FS2-D504
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
19世紀末のリュミエール兄弟による「シネマトグラフ」の発明から、21世紀のフランス映画まで、映画誕生の国フランスにおける芸術としての映画の進展を、映画史的な観点からごく大雑把に辿っていきます。前期は戦前までの主な作品を、後期は戦後から今日までの主な作品を確認しながら、「演習」ですので、教師が一方的に講義するのでなく、みなさん自身にその特徴を考えていただきます。また、前期に1本、後期に1本、公開中のフランス映画を映画館で観て、レポートを書いていただきます。とにもかくにもフランス映画を観ないことには何も始まりませんので、そのような心づもりで授業に参加していただけると有難いです。
科目目的
フランス映画に関する映画史的な知識を身につけることを主な目的とします。ただし、映画史的な知識をただ覚えるだけではあまり意味がありませんので、映画史的な知識と映画を観るという実践とをうまく結び合わせていってほしいと思います。
到達目標
自分の感性やこれまでの映画経験などをコアにしながらも、フランス映画に関する映画史的な知識に基づいて、実際のフランス映画について分析的に観ることができるようになることを目標とします。
授業計画と内容
前期 映画の黎明期から大戦期までのフランス映画
第1回 オリエンテーション
第2回 シネマトグラフの誕生、リュミエール兄弟
第3回 トリック映画の元祖、ジュルジュ・メリエス
第4回 フランス発のコメディ・スター、マックス・ランデル
第5回 連続活劇『ファントマ』、ルイ・フイヤード
第6回 1920年代のフランス・アヴァンギャルド映画1
第7回 1920年代のフランス・アヴァンギャルド映画2
第8回 戦前の巨匠アベル・ガンス
第9回 フランス印象派、マルセル・レルビエ、ルイ・デリュック、ジャン・エプスタン
第10回 詩的レアリスム1、ルネ・クレール
第11回 詩的レアリスム2、ジャック・フェデール、ジュリアン・デュヴィヴィエ
第12回 詩的レアリスム3、マルセル・カルネ
第13回 国民的人気監督、サッシャ・ギトリとマルセル・パニョル
第14回 夭折の天才ジャン・ヴィゴと巨匠ジャン・ルノワール
後期 戦後から今日までのフランス映画
第1回 戦後のアヴァンギャルド、ジャン・コクトー
第2回 フィルム・ノワールの系譜1、ジャック・ベッケル
第3回 フィルム・ノワールの系譜2、ジャン=ピエール・メルヴィル
第4回 ドイツ出身の巨匠、マックス・オフリュス
第5回 孤高の巨匠、ロベール・ブレッソン
第6回 喜劇を芸術にしたジャック・タチ
第7回 映画の革命、ヌーヴェルヴァーグ
第8回 ヌーヴェルヴァーグの作家1、ゴダールとルーシュ
第9回 ヌーヴェルヴァーグの作家2、ロメールとリヴェット
第10回 ヌーヴェルヴァーグの作家3.シャブロルとトリュフォー
第11回 1970年代のフランス映画
第12回 1980年代のフランス映画
第13回 1990年代のフランス映画
第14回 21世紀のフランス映画
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で取り上げた作品について、短いコメントを書いてもらうことがあります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 前期2本、後期2本のレポートで判断します。 |
平常点 | 40 | 授業で提出してもらう課題の提出状況から判断します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
映画館で公開されるフランス映画を観てもらい、レポートを書いてもらいます。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
中条省平著『フランス映画史の誘惑』集英社新書、2003年(テキスト)
その他特記事項
参考URL
語文コースHP https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/futsubun-gobun/
語文コースブログ https://chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com/