シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国文学講義(2)A | 2024 | 前期 | 月2 | 文学部 | 明田川 聡士 | アケタガワ サトシ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT3-E403
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、中国語圏文学の一角である台湾文学について学びます。日本統治期の日本語文学から、現在の中国語文学まで、20世紀から21世紀にかけての台湾文学の代表的作家とその代表作を取り上げます。毎回の授業では、前半に各回テーマに関する事項について教員が解説し、後半は受講生全員で作品内容について議論していきます。そのため、授業当日までに作品に目を通しておくことが【必須】です。作品のコピーは前週までに配布します。講読作品は、日本語原文(旧仮名遣いや旧字体の場合もあり)、あるいは中国語原文の日本語訳を使います。講義終了時にはレスポンに作品の概要と所感を記述し、次回授業の冒頭で教員からフィードバックを行います。なお、授業内では必要に応じて映画やドキュメンタリーなどの映像資料も使用します。昨今では、親日という表現でくくられがちな台湾ですが、表層的な理解に留まらないよう文学作品を精読することで多面的に深く学んでいきます。
科目目的
台湾文学の文学史的展開をたどると同時に、作家が誕生し、作品が創作された背景に垣間見える台湾・中国・日本を通じた東アジアでの歴史的・社会的関係についての理解も深めることを目的とします。教員の講義をもとに、受講生全員で作品の背景を意識しながら行間を読み解き、討論し、中国語圏社会との文化交流の発展に寄与できる人材の育成を目指します。
到達目標
1、台湾文学の文学史的展開を理解できるようになる。
2、日本語文学と中国語文学の表現内容について作品を読み込んで理解できるようになる。
3、文学作品の講読を通して、東アジアの歴史的・社会的関係も理解できるようになる。
授業計画と内容
①ガイダンス:台湾社会のクレオール性
②漢詩文の退潮と中国語白話小説の隆盛:『全台詩』と頼和
③日本人の見た植民地下台湾:佐藤春夫
④日本語文学の賑わい:楊逵
⑤戦争と台湾人作家:王昶雄
⑥白色テロ下での知識人:呂赫若
⑦モダニズム文学の始まり:白先勇
⑧郷土文学:黄春明
⑨民主化後の台湾文学:朱天心
⑩現代詩:余光中
⑪原住民文学:トパス・タナピマ
⑫台湾馬華(マレーシア華人)文学: 黄錦樹
⑬セクシュアルマイノリティ文学:阮慶岳
⑭授業の総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
「事前学修」では当日の授業で扱う作品に【必ず】目を通し、「事後学修」ではレスポンに作品の概要と所感を記し、授業内で紹介した参考文献を探して読み込むようにして下さい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 1、課題への指示を正確にとらえて作成していること。 2、提出期限内に、決められた様式で提出していること。 3、論述内容に主体性が表現できていること。 |
平常点 | 40 | 1、事前学修にしっかり取り組んでいること。 2、質問や応答などが適宜なされていること。 |
その他 | 10 | 1、事後学修として、レスポンに作品の概要と所感が規定の文字数で記されていること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポートの課題内容については、ガイダンスおよび授業の中で説明します。
配点については下記の通りです。
期末レポート50%(100点を50点満点に換算します)
・論述対象の選択は適切か 5点
・タイトルの設定は適切か 15点
・レポートとしての体裁を守っているか(要件を満たしているか、ページ脚注や文末脚注、参考文献、ページ番号があるか) 15点
・引用の仕方が適切か(剽窃は厳禁) 15点
・主体的に問題意識をもっているか。論理的な記述がなされているか(論理の飛躍、説明不足、事実の誤認には注意) 50点
・発展的な期待が持てるか(ゼミ報告や卒業論文などへの展開) 追加点
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
メールでも随時、質問を受け付けています。
aketagawa@dokkyo.ac.jp
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
クリッカーやmanabaのアンケート機能を使い、受講生の反応を把握しながら授業を進めていきます。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
※ガイダンス時にテキストのコピーを配布します。
参考書:
・呉濁流『アジアの孤児』岩波書店、2022年
・陳芳明『台湾新文学史(上・下)』東方書店、2015年
・山口守編『講座 台湾文学』国書刊行会、2003年
ほかの書籍については、授業内で適宜紹介します。
その他特記事項
参考URL
以下は国会図書館ホームページへのリンクです。
レポート執筆時に適宜利用して下さい。
1、台湾の雑誌記事・論文の探し方
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-146.php
2、1945年以前に台湾で発行された日本語新聞
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-88.php
3、中国(香港・マカオ)の雑誌記事・論文の探し方
https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-38.php
4、台湾の文学について調べる
https://rnavi.ndl.go.jp/jp/guides/theme-asia-139.html