シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国文化講義(2)B | 2024 | 後期 | 金3 | 文学部 | 陸 偉栄 | リク イエイ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-CC3-E412
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義は、中国近現代社会において政治や経済・社会情勢とのかかわりの中で、中国美術・造形藝術がどのように発展・変貌してきたかを、代表的な実作品に即して理解することを目標にしています。また、それを通して現代中国文化を理解する枠組みも身につけられるような狙いをも内包しています。
時代順にアヘン戦争から辛亥革命・五四運動、一九二〇・三〇年代、日中戦争・内戦期、新中国、一九九〇年代と区切り、それぞれの特徴を考えていく。講述と画像で授業を進めるが、多くの作品を使って分かりやすく、具体的・視覚的な講義を行っていきたいです。
科目目的
本講義は、近代から現代までの中国美術の流れはどのように展開してきたかを理解するためのものです。本講義で学ぶのは、現代中国美術の基礎知識で、アプローチとしては具体的な美術作品を中心にできるだけ分かりやすく解説していきます。
近年になって、中国の現代アートの紹介も比較的活発になっているが、こうした紹介は文革時代以後のものに限られていますし、また近代に始まる歴史解明も不十分と思われる。この講義を通じて、近現代中国の美術や文化への理解も深めることができると考えます。
到達目標
スライドや資料を通して東洋・中国美術の古今の名作群を鑑賞し、その素晴らしさを理解するようになります。また、東洋・中国美術鑑賞のための基礎知識を習得し、さまざまな美術展・芸術展での鑑賞力・作品理解力アップを目指し、学習者なりの見識が説明できるようになります。
授業計画と内容
第1回 古典中国美術の名作(導入・前期内容の確認)
第2回 京津派、嶺南派と近代日本画
第3回 豊子愷と竹久夢二① 日中戦争以前の作品
第4回 豊子愷と竹久夢二② 日中戦争後の作品
第5回 美術家協会、ソ連式の美術教育
第6回 伝統絵画と「水墨写実」
第7回 新中国の革命歴史画
第8回 新年画の展開
第9回 文化大革命時代の美術
第10回 農民画、転換期の美術
第11回 星星美術展、四川リアリズム
第12回 85美術運動、転換期の革命歴史画
第13回 90年代の中国現代美術、中国の美術オークション
第14回 まとめ、試験
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
時代背景を把握する必要があり、各自で中国歴史関係の本を読んでほしい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 期末試験。指定教科書のみ持ち込み可能。穴埋め50%、論述50% 病気や就職などの理由で欠席の場合、先生にご相談の上、関係資料を提示してください。正当な理由がなく合計5回欠席の場合評価の対象外となります。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
科目性質上「講義」となっております。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト 東西美術研究会『20世紀の中国』、東西美術研究会、2022年
(大学生協で扱う)
その他、初回の授業中で指示します。
その他特記事項
中国文化講義(2)Aと連動している科目なので併せて履修することを勧めます。