シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本古代史B | 2024 | 後期 | 金1 | 文学部 | 志村 佳名子 | シムラ カナコ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JH2-F202
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
京の都を舞台に展開した平安時代は、古代国家の完成期であると同時に、次の時代への転換期でもあった。400年の長きにわたって続いたこの時代は、律令国家の理想の先に、日本的な政治構造が一つの到達を迎えた時期ともいえる。本講義では、平安時代の政治制度と王朝文化の形成過程を史料をもとに辿り、古代・中世の転換期に生じた諸課題を捉え直し、平安時代を考えるために必要な知識と視点について考える。また、平安時代の史料の講読を通して、平安時代の生活や文化にも触れる。
科目目的
日本の古代から中世への移行期における政治制度と文化の考察を通して、平安時代史および当該期の文化に関する専門的知識を身に付けるとともに、多角的・客観的な歴史認識を涵養する。
到達目標
・日本の古代から中世移行期に関する専門的知識を修得し、史料にもとづいて客観的に平安時代史の各論点を考察できるようになる。
・日本の古代から中世移行期にかけての歴史と文化を相対化する視点を養い、実社会の様々な問題を歴史的視点から考えられるようになる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス―平安時代史の諸問題
第2回 山背遷都―長岡京へ
第3回 平安京の成立
第4回 平安時代の政治過程
第5回 摂関政治の展開
第6回 宮廷儀礼と王朝文化
第7回 摂関期の地方社会
第8回 対外関係と唐風/国風文化
第9回 王権と社会の変化―古代から中世へ
第10回 平安時代の信仰と思想
第11回 日記に見る平安貴族1貴族の生活
第12回 日記に見る平安貴族2政治の舞台裏
第13回 日記に見る平安貴族3儀式と政務
第14回 まとめ―古代中世移行期を考える視座
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内容への質問・意見をmanaba(アンケート)に提出すること。講義の中で紹介する参考文献や関連する文献を読み、積極的に講義内容の理解に努めることが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 授業内容と課題をよく理解し、論理的に説明できているか。先行研究をふまえて、課題について適切に論述できているかを評価する。 |
平常点 | 50 | 授業内容を理解し、それをふまえた質問・意見を書いているか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業後の質問・意見の提出が全開講回数の半数に満たない場合は、E判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、毎回レジュメを配布する。
〈参考文献〉
・土田直鎮『日本の歴史5 王朝の貴族』(中央公論社、1965年/中公文庫〔改版〕2004年)
・橋本義彦『日本の歴史文庫5 貴族の世紀』(講談社、1975年)
・坂上康俊ほか『日本の歴史』5~7巻(講談社、2001~2002年/学術文庫版、2009年)
・佐々木恵介ほか『天皇の歴史』3~4巻(講談社、2011年/学術文庫版、2018年)
・川尻秋生ほか『シリーズ日本古代史』5~6(岩波新書、2011年)
その他、授業時に適宜紹介する。