シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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外国法研究2(D) | 2025 | 後期 | 火2 | 法学研究科博士課程前期課程 | 通山 昭治 | トオリヤマ ショウジ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-LA5-202L
履修条件・関連科目等
現代中国法に関心のある者
授業で使用する言語
日本語/中国語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代中国監察制度論について講義を行いつつ、そのテーマについて受講生と議論を行う。
科目目的
現代中国監察制度論を素材として、中華人民共和国における党内法規と国家の法律の関係(「党憲」体制論)、党の規律委検査委員会と国家の監察委員会の関係(「ワンセットの業務機構、2つの機関の名称の「合署辦公」論)、さらには、「党が幹部を管理する(旧ソ連由来の中国特有の)制度」などについて、理解を深めること。
到達目標
現代中国の監察制度について高度に理解し、具体的にその概要を説明できる。
授業計画と内容
現代中国監察制度論について、以下の順序で講義を行う。
第1回 ガイダンスー監察とは何か、「党憲」体制とは何か、など
第2回 古代(近代以前)の中国の監察制度について
第3回 中国「党憲体制」とその構造その1(形成と変遷、構造的な諸相)
第4回 中国「党憲」体制とその構造その2(党内規律監督、党の問責と規律検査、党の規律と国法の接続)
第5回 中国「党憲」体制とその構造その3(2018年改正憲法と改正組織法、党の指導の強化、党政新二重指導原則、専門責任・政治機関)
第6回 中国「党憲」体制とその「憲政」
第7回 中国行政監察史論(1986年-1993年)中国行政監察の自立化について、など
第8回 中国行政監察史論(1993年-1997年)「合署辦公」下の中国行政監察について、など
第9回 中国行政監察史論(1997年-2010年)中国における派出機構の自立化について、など
第10回 現代中国監察制度論その1(監察委員会をめぐる内部構造と外部関係、そのの優先的な管轄権ほか)
第11回 現代中国監察制度論その2(「合署辦公」の由来、監察の対象と調査権について、ほか)
第12回 現代中国監察制度論その3(監察委員会の特定項目の業務報告、監察法と刑法の接続について、監察委員会の指導的事件例)
第13回 現代中国監察制度論その4(党の規律検査と国家監察の歴史について、「職務犯罪」の捜査・調査の管轄について)
第14回 まとめ-党が幹部を管理する制度について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配布されるレジュメの予習復習を徹底的に行ってください。レジュメの該当部分を、まず何回も熟読したうえで、疑問点については自分で調べたうえで、参加してください。それでも解決しない点は、授業にぶつけてください。そこでも、解決しない場合は、引き続き検討することになります。復習としては、そうした点に再チャレンジすること以外に、新たな発見があれば、次回にまた問題を提起することになります。このくり返しが学修です。なお、中国「党憲」体制にたいする理解にも留意しつつ、学修を深めてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 期末レポート8000字以上で採点します。 |
平常点 | 60 | 1回4点X14回で、56点、14回皆勤のときにさらに4点加点します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用せず、レジュメを配布する。
参考文献
菱田雅晴編著『現代中国の腐敗と反腐敗 汚職の諸相と土壌』(2024年10月、法政大学出版局)ほか
その他特記事項
特にありません。