シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本近世史A | 2024 | 前期 | 火4 | 文学部 | 松本 剣志郎 | マツモト ケンシロウ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JH2-F207
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本近世における都市化社会の形成と展開を広い視野に立って考え、城下町の達成と限界、新しい社会関係や社会意識の萌芽を理解し、これらを適切な表現のもとに説明できるようになることを目的とする。城下町は、身分制を体現した都市である。その社会構造を理解するためには、それぞれの身分および空間に即した検討が必要である。その際、イメージをもつことが重要であるから、図像史料を読み解きながら理解を深めていきたい。
科目目的
この科目は、学位授与の方針で示す、専門的学識を学生が身につけることを目的とする。
到達目標
①城下町の特質を説明できる。
②城下町江戸を構成した諸社会、諸要素について説明できる。
③図像史料を読み解くことができる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス (都市とは何か)
第2回 江戸前史(地層と地形)
第3回 江戸城のなか(表・奥・大奥と殿中席)
第4回 マチの支配 (町奉行と町名主)
第5回 マチとチョウ(大江戸八百八町)
第6回 町人の生活 (家持・地借・店借・家守と日用)
第7回 寺社地の空間と社会(信仰と生業と娯楽)
第8回 大名屋敷のなか(御殿空間と詰人空間)
第9回 武家拝領屋敷の相対替(主従関係と内実売買)
第10回 武家抱屋敷の売買(土地の売買と所持)
第11回 役屋敷と近世官僚制(老中役屋敷の成立と都市社会)
第12回 公共空間の維持管理(道路と橋梁)
第13回 総括 まとめ
第14回 到達度確認
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で使用するレジュメを前もってアップするので事前に読んでおくこと。授業後には、授業内容を復習すると同時に、できるだけ授業で取り上げた論文や書籍を自ら読んでみること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 到達度を確認するため主に論述形式の試験を行う。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用しない。
《参考文献》
高橋康夫・吉田伸之編『日本都市史入門』Ⅰ~Ⅲ(東京大学出版会、1989~1990年)
吉田伸之編『日本の近世』9(中央公論社、1992年)
松本剣志郎『江戸の都市化と公共空間』(塙書房、2019年)