シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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古文書学(1) | 2024 | 前期 | 火1 | 文学部 | 神崎 直美 | カンザキ ナオミ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PL2-F211
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近世史研究の基礎力を養うことを目的といたしますので、当講義では近世の古文書を広義な定義でとらえます。対象としては、いわゆる古文書が主ですが、書籍や刷り物、ビジュアル史料についても扱います。近世古文書の概要を理解していただいてから、その多彩な世界について、それぞれ説明します。講義に際しては、近世の古文書の原物を持参しますので、受講生に回覧して説明する時間も予定しています。
科目目的
近世史研究に不可欠である近世の古文書について、その体系を知識として学び、さらに教室で原物を見る・手に取る体験をすることにより、言葉を越えた真の理解をすることが目的です。
到達目標
受講生各自が知識として多彩な近世の古文書について語ることが可能となり、自らが近世史研究を行う際にテーマにした古文書の原物が所蔵されている史料収蔵機関を探すことができ、積極的に原物を閲覧することの大切さを認識して行動できること、さらに授業で紹介した参考書類を駆使して書籍の解題を作成できることが目標です。
授業計画と内容
①授業の説明
②近世の古文書…特徴を中心として
③古文書の体裁
④近世古文書の分類と作成主体
⑤幕府文書
⑥藩政文書…著名な藩政文書群
⑦藩政文書…その種類
⑧大名家文書…私的な古文書
⑨地方文書…保存の歴史、及びその種類
⑩地方文書…続・その種類
⑪寺社文書・公家文書、その他
⑫書籍…体裁とその種類、及び、解題作成実習 ※解題作成実習はグルーブワーク
⑬ビジュアル史料…錦絵・刷り物について
⑭まとめ…近世の古文書の活用について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
近世古文書に関する参考図書類を、授業の際に教室に持参して紹介・回覧します。それらの図書については、必ず各自で授業後にも充分閲覧して、使いこなせるようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 授業で説明した事項を確実に理解していることを問います。 |
平常点 | 40 | リアクションペーパーを折々に実施します。授業で修得した知識・体験を基に、各自が考察したことを問います。解題作成実習の成果も平常点の対象です。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
史料収蔵施設で実習をするかわりに、担当教員が毎時間、古文書の原物を持参して、説明・回覧します。受講生はそれを実際に手に取ることにより、様々な近世の古文書を理解していただきます。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
自主学習支援(授業外学修)として、manabaを使い当科目の知識を深めることができる。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
大和市文化財審議委員会委員(2012年8月~現在)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
近世古文書の保存に関する現状や実務についても、授業で具体例としてふれます。
テキスト・参考文献等
特になし。プリントを配布します。
その他特記事項
毎時間、古文書を手に取る体験は貴重です。説明のポイントを理解して、原物を手にしてよく眺めてください。なお、連絡事項は授業の際に教室でお伝えしますが、緊急事項はmanabaで連絡します。