シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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古文書学演習(3) | 2024 | 前期 | 火2 | 文学部 | 神崎 直美 | カンザキ ナオミ | 2・3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PL2-F804
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近世の史料を原文書で3点解読します。対象とする史料は木版本の「料理早指南」と「慶安御触書」、ビジュアル史料として「甲冑着用備双六」です。くずし字で記された文字・文章そのものをじっくりと読むことにより、各史料について真の理解を深めます。なお、「甲冑着用備双六」の読解と「くずし字カルタ大会」についてはグループワークを実施します。
科目目的
近世の著名な木版本とビジュアル史料を素材として、くずし字読解の学び方を身につけ、基本的なくずし字を読解する力を楽しみながら修得することが目的です。
到達目標
木版本や一枚物の刷り物に用いられる基本的なくずし字を読解できる力を確実に身につけ、古文書読解の楽しさを体験することが到達目標です。さらに、各自が自ら古文書を探し、解読しようという意欲が持てるようになることも目標です。
授業計画と内容
第1回 近世の古文書読解とその楽しみ
第2回 実習―くずし字の調べ方・覚え方を知り、予習の仕方を理解する―
第3回 「料理早指南」…史料の説明、及び読解①
第4回 「料理早指南」…読解②
第5回 「料理早指南」…読解③
第6回 「甲冑着用備双六」…史料の説明、及びグループワークによる読解④
第7回 「甲冑着用備双六」…グループワークによる読解⑤
第8回 「甲冑着用備双六」…成果発表会
第9回 「慶安御触書」…史料の説明、及び読解⑥
第10回 「慶安御触書」…読解⑦
第11回 「慶安御触書」…読解⑧
第12回 「慶安御触書」…読解⑨
第13回 復習「くずし字カルタ大会」
第14回 まとめ…習得した読解力をより伸ばすために
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
当科目は予習と復習が不可欠です。授業の2回目に予習の仕方を説明しますので、その手順・方法をしっかり理解して、解読案を作成して授業にのぞんでください。復習については、3回目に説明(カード使用方式、その他)する予定です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 10 | 予習・復習の仕方を確実に理解しているか、ということを確認するための試験です。身についていない方には、個別指導をします。 |
期末試験(到達度確認) | 60 | テキストを用いて学んだ基本的なくずし字読解力が確実に身についたか、さらには応用力が養われたかを確認します。 |
平常点 | 30 | 各自が予習して作成した解読案を板書・口頭発表していただきます。積極的な取り組みを評価します。さらに、グルーブワークの成果も対象とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
自主学習支援(授業外学修)としてmanabaを使って当科目の知識を深めることができる。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストはプリントを配布します。解読に必要な参考資料類―瀬野精一郎編「正字・常用漢字対照表」、平仮名の表、その他―も開講時に配布します。講義の際にくずし字の説明を行いますので、指定した字典を必携してください。この講義で用いる字典は、林英夫監修『増訂 近世古文書解読字典』(柏書房) です。
その他特記事項
予習・復習を熱心に取り組めば、開講当初はみみずがはっているように見えた文字が、半年ですらすらと読めるようになります。楽しく学びましょう。
連絡事項は授業教室でお伝えしますが、緊急の連絡事項はmanabaを用います。