シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本史演習・文献(5)/日本史演習(5) | 2024 | 通年 | 水1 | 文学部 | 宮間 純一 | ミヤマ ジュンイチ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-JH3-F855
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期・後期ともに第1回~第3回は講義形式、第4回~第13回は受講生による発表形式で行う。第14回はまとめを行う。講義では、前期は主に近世・近代移行期の研究史の変遷を要点を押さえるかたちで解説し、後期は同時期の資料を読解するために前提となる情報を提供する。発表では、前期は研究史上の画期となる著名な論争に関する代表的な論文・書籍等を精読し、その意義・課題を当時・現在の社会状況を踏まえながら批判的に議論する。後期は、同時期を生きた人びとが作成した資料を読解し、前期に行った研究史整理を踏まえた分析結果を報告する。テキストは、宮内庁書陵部、国文学研究資料館、東京大学史料編纂所等が所蔵する武士・政治家・名主の家に伝来した一次資料を用いる。
科目目的
近世・近代移行期に関する歴史研究/歴史叙述の成立・展開の過程を学んだ上で、実際に当時を生きた人びとの資料を読解し、研究史とは異なる歴史像の構築を受講生が主体的に模索する力を養う。
到達目標
4年次における卒業論文の作成を念頭におき、先行研究の批判や資料読解を通して歴史研究の今日的意義を考える力を身につける。
授業計画と内容
各回のキーワードは、本授業で取り上げるテーマとなりうるものを参考にあげておく。
実際には、受講生の関心に応じて柔軟に設定する。
(前期)
第1回 ガイダンス
第2回 明治期の同時代史編纂 ~戦前期の幕末・維新史研究
第3回 戦後歴史学の中の幕末・維新
第4回 受講生による発表①:近世国家の動揺
第5回 受講生による発表②:開国と尊攘運動
第6回 受講生による発表③:世直しの動向
第7回 受講生による発表④:王政復古と戊辰内乱
第8回 受講生による発表⑤:天皇の肖像
第9回 受講生による発表⑥:廃藩置県
第10回 受講生による発表⑦:岩倉使節
第11回 受講生による発表⑧:自由民権運動
第12回 受講生による発表⑨:西南戦争
第13回 受講生による発表⑩:明治維新史料論
第14回 総括・まとめ
(後期)
第1回 前期の復習と後期の進め方
第2回 テキストにする資料の概要
第3回 歴史叙述と資料の伝来
第4回 受講生による発表①:開国
第5回 受講生による発表②:尊攘運動
第6回 受講生による発表③:大政奉還
第7回 受講生による発表④:王政復古
第8回 受講生による発表⑤:戊辰戦争
第9回 受講生による発表⑥:草莽運動
第10回 受講生による発表⑦:東幸
第11回 受講生による発表⑧:廃藩置県
第12回 受講生による発表⑨:自由民権運動
第13回 受講生による発表⑩:西南戦争
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
発表準備
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業態度・討論での発言等30%、発表内容70%により評価する。 ただし、出席率が70%に満たない者、特段の理由なく発表予定回に欠席した者は不合格とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業中における討論や発表内容の評価は、①先行研究の理解度、②史料読解の正確さ、③発言・議論の妥当性の3点に応じて行う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manaba、Webex
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
(参考文献)
松尾正人『維新政権』(吉川弘文館、1995年)
明治維新史学会編『講座明治維新』3(有志舎、2011年)
宮地正人『幕末維新変革史』上下(岩波書店、2012年)
吉田裕他編『岩波講座 日本歴史』15巻・近現代1(岩波書店、2014年)
テキストは授業中に配布する。上記以外の参考文献は、追加で指示する。
その他特記事項
後期読解する資料は、原則として原本の複製物を用いるが、くずし字等で読みにくいものに関しては適宜翻刻を紹介するなどサポートする。
状況が許せば、受講生と相談して合宿もしくは史跡などの見学会を実施します。
また、西多摩地域において古文書調査(日帰り)を行う予定です(任意参加)。