シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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政治学特講2(A) | 2025 | 後期 | 木3 | 法学研究科博士課程前期課程 | 中島 康予 | ナカジマ ヤスヨ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-PS5-702L
履修条件・関連科目等
履修条件は特に定めません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
前期に引き続き、排除と包摂のポリティクスという観点から、フランスとドイツの国籍法・国籍政策について考察した研究をとりあげ検討します。
科目目的
排除と包摂のポリティクスという視座から、フランスとドイツの国籍政策について理論的・比較政治学的にアプローチする政治学上の意義とその研究の実際について検討することをめざします。
到達目標
受講生が、フランスとドイツの国籍法・国籍政策に、理論的・比較政治学的にアプローチするのに必要な能力を獲得することをめざします。
授業計画と内容
前期に引き続き、概ね次のような計画に基づき授業を進めます。
パトリック・ヴェイユ『フランス人とは何か――国籍をめぐる包摂と排除のポリティクス』
第1回 5 容易でなかった共和国的法制への復帰
第2回 6 フランス国籍のアルジェリア危機
第Ⅱ部の結論
第3回 7 生地主義 対 血統主義――フランスとドイツの法律を対比させることの誤り
第4回 8 差別されたフランス人たち
第5回 9 どのようにフランス人になり、フランス人であり続けるのか
全体の結論
佐藤成基『国民とは誰のことか : ドイツ近現代における国籍法の形成と展開』
第6回 第1章 国籍とは何か
第7回 第2章 ドイツにおける国籍制度の始まり―諸邦における国籍の制定
第8回 第3章 ドイツの統一と国籍法―ドイツ最初のドイツの国籍法に向けて
第9回 第4章 ドイツ帝国と国籍法―「ドイツ国民」の国籍法へ
第10回 第5章 ヴァイマル期のドイツ国籍―国籍の「エスニック化」とその限界
第11回 第6章 ナチ体制下の国籍政策―国籍政策のエスノ人種的な転換
第12回 第7章 連邦共和国の成立と国籍法―「血統共同体」としてのドイツ国民
第13回 第8章 一九九九年の国籍法改定に向けて―ドイツ国籍の「脱エスニック化」
第14回 第9章 「移民国」ドイツの国籍政策―ドイツの新たな「ネーション・ビルディング」
終 章
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・毎回授業の前にテキストを予め講読し、その概要を理解した上で、授業中に議論すべき論題を必ず準備してください。
・授業時間外に指導を受けたり、質問をしたい場合は、授業時間中に申し出るか、その旨記したメールを、公開しているメールアドレス宛、送信してください。日程を調整した上で対応します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 提出された書評について評価します。 |
平常点 | 60 | 内訳は、授業への参加(30%)、授業の準備や議論への参与(30%) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
以下のテキストを講読します。
パトリック・ヴェイユ(宮島喬ほか訳)『 フランス人とは何か――国籍をめぐる包摂と排除のポリティクス』明石書店,2019年.
佐藤成基『国民とは誰のことか : ドイツ近現代における国籍法の形成と展開』 花伝社 ; 共栄書房 (発売), 2023年.