シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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東洋史概説(1)B(他専攻) | 2024 | 後期 | 月2 | 文学部 | 前島 佳孝 | マエジマ ヨシタカ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH1-G102
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
東洋史学はおおよそアジア地域の歴史を扱うが、当該地域は極めて広大かつ多様で、長い歴史を有しているため、一講座で全てを包括することは困難である。そこで本講座では、中国を中心とする東アジアを軸として、周辺地域に目配りするかたちをとり、通年で古代文明の成立から現代までを概観する。このうち後期・東洋史概説Bでは5世紀以降を取り上げ、アジアの再構成、及び国際関係を中心に講義する。
科目目的
中国をはじめとして東アジアの影響力が増大している現在、東アジア地域の歴史を知ることには社会的に大きな意味があり、翻って東アジアに含まれる日本の立ち位置を確認することにも繋がる。本講は「概説」として、中世以降の東アジア及びその周辺の歴史の基礎となる知識を習得し、あわせて普遍的な歴史事象の見方を自身の専門とする研究に応用する能力を養うことを目的とする。
到達目標
◇東アジア中世以降の政治史の展開を説明できるようになること。
◇中国と周辺地域との関わりについて説明できるようになること。
授業計画と内容
1. ガイダンス
2. 暦の話(古代~現代):太陰太陽暦とイスラム暦
3. 分裂時期中国の国際関係
4. 胡漢の融合
5. 隋唐世界帝国とその淵源
6. 東アジア都城通史(古代~現代)
7. ソグド人の活動
8. 日唐関係史の一齣
9. 唐宋変革
10. 科挙通史(6~20世紀)
11. モンゴル帝国とその末裔(12~20世紀)
12. 漢地と藩部
13. トルキスタンの成立と2つのウイグル(8~20世紀)
14. 総括・まとめ:東アジア世界の変容と周辺地域との関係
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業に先だち、上記の参考文献や、最低限、高等学校の世界史教科書の当該箇所に目を通して、概要を把握しておくこと。講義後には参考文献を参照しながら講義内容を要旨をまとめること。講義で述べた事項を各自の専門とする時代や地域、テーマと比較して考えてみることも有益である。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 論述形式で、事実関係・因果関係の正確さ、記述の論理性等を評価する。 |
平常点 | 20 | 受講態度、授業進行への貢献等を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が60%に満たない者は、試験の結果の如何に関わらず不合格とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:manabaを介して講義内容を文章と図表にまとめた資料をpdf形式で配信する。
参考文献:尾形勇・岸本美緒編『世界各国史 中国史』(東京:山川出版社, 1998年, ISBN:4634413302)、小松久男編『世界各国史 中央ユーラシア史』(東京:山川出版社, 2000年, ISBN:463441340X)、松丸道雄等編『世界歴史大系 中国史』各巻(東京:山川出版社, 1996年~)。また、授業中にも適宜紹介する。