シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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東洋史概説(2)B | 2024 | 後期 | 火1 | 文学部 | 高橋 宏明 | タカハシ ヒロアキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH1-G104
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では、東アジア・東南アジアからインド洋・アラビア半島・アフリカにかけての海域世界の歴史的展開に焦点をあてつつ、国家史の枠組みを越えた東西交流の歴史と物質文明、内陸地域との交易ネットワークの形成と発展、海域史の特徴等について学習します。
科目目的
本科目の学習を通じて、東アジア・東南アジアからインド洋・アラビア半島・アフリカにかけての海域世界の歴史と文化に対する理解を深めると同時に、当該地域の歴史、社会、文化についての基礎的な知識や幅広い教養を修得することを目的としています。
到達目標
本科目では、東アジア・東南アジアからインド洋・アラビア半島・アフリカにかけての海域世界の歴史や文化について理解し、東西交流の歴史的な意味や意義、海域世界の交流史や宗教の展開などについて、他者に説明できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
第1回 はじめに-海域世界と東西交流の歴史-
第2回 紀元前後の「海のシルクロード」
第3回 古代東南アジアにおける「港市」の成立と国家形成
第4回 8~9世紀におけるアジア海上交易ネットワークの発展
第5回 10~12世紀のイスラーム世界の拡大
第6回 イスラーム=ネットワークの形成と海上交易の活性化
第7回 明の国際秩序とアジア海域ー鄭和の遠征、銀の流通ー
第8回 15世紀のアジア交易ーインド洋交易、アラビア商人、マラッカ王国ー
第9回 大航海時代の開始①インド洋貿易ネットワークの発展
第10回 大航海時代の開始②ヨーロッパ人のアジア進出
第11回 16世紀近代世界システムの成立①ヨーロッパ人の世界「進出」
第12回 16世紀近代世界システムの成立②アジア地域とヨーロッパ人の活動
第13回 17~18世紀の東南アジア世界への中国人の進出
第14回 まとめと総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | 海域世界の歴史と文化についての基礎知識を理解した上で、授業内容に関する設問に対して説明できるかどうかを評価します。 |
レポート | 30 | レポートの基本構成、字数、形式、参考文献等の基本的な条件を理解した上で、授業内容に関する課題に対してレポート作成できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 30 | リアクションペーパーの内容、受講態度(意見の表明、他の学生と協調して学ぶ態度・姿勢等)を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者等については、E判定とします。リアクションペーパーの内容が中身のないものであった場合、その回の平常点が大きく減点されますので留意する必要があります。また、部活動や就職活動等で出席できない場合でも、「特別扱い」はしないので注意してください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
1992年4月~1995年3月にかけて外務省・在カンボジア日本大使館に勤務し、広報政策や文化協力、国費留学生事業を担当しました。カンボジア政府や国際機関(国連カンボジア暫定統治機構、ユネスコ、その他)との折衝等の外交活動に従事し、特にアンコール遺跡国際調整委員会(ICC)の設立・運営に直接関与した実務経験を持っています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
外交関連の文書等の作成に関与した経験を活かし、同文書類の特徴や性質についての解説・講義を実施します。
テキスト・参考文献等
「テキスト」は、特に使用しません。毎回、授業の際に関連資料を配布します。
「参考文献」として、以下をあげておきますので、適宜参照してください。
・青木康征『海の道と東西の出会い』山川出版社(世界史リブレット)、1998年。
・桐山昇・栗原浩英・根本敬『東南アジアの歴史-人・物・文化の交流史-』有斐閣、2003年。
・羽田正編『東アジア海域に漕ぎだす1-海からみた歴史-』東京大学出版会、2013年。
・桃木至朗編『海域アジア史研究入門』岩波書店、2008年。