シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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東アジア近世史 | 2024 | 後期 | 火1 | 文学部 | 木村 拓 | キムラ タク | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH2-G203
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
朝鮮時代の前期(14世紀末~16世紀末)における朝鮮外交史の特徴について講義します。当該期は、中国史ではほぼ明代に相当し、日本史では大体室町時代中期から戦国時代に相当します。朝鮮の明に対する外交の特徴を押さえた上で、明と朝鮮との関係(冊封関係)が朝鮮の日本に対する外交に如何なる影響を与えたのかを考えることが最終的な目標となります。また、朝鮮外交史研究が抱えている諸問題についても併せて考えていきます。
科目目的
朝鮮外交史のあり方を見ていくことにより、近世の東アジア国際関係の特質に関して理解を深めます。
到達目標
以下の二点を大きな到達目標とします。
・朝鮮外交史の特質を理解する。
・近世東アジア国際関係史に関する知見を深める。
授業計画と内容
1.ガイダンス
2.序論1:朝鮮外交に関する研究史
3.序論2:朝鮮外交と冊封体制
4.朝鮮の対明外交1:冊封
5.朝鮮の対明外交2:朝貢
6.朝鮮の対明外交3:小中華意識と侯国的立場
7.朝鮮の対日外交1:授職・授図書の政策
8.朝鮮の対日外交2:両国使節の往来
9.朝鮮の対日外交3:「交隣」と「私交」
10.朝鮮の対日外交4:外交文書
11. 朝鮮の対日外交5:偽使問題
12.16世紀の東アジアと朝鮮
13.壬辰戦争(秀吉の朝鮮侵略)と朝鮮
14.総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 期末レポートに当たります。課題の内容については、授業中に説明します。 |
平常点 | 30 | 授業への参加状況、毎回の小レポートの提出状況および内容について評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末レポート及び小レポートの詳細については、授業開始後、授業で説明します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
毎回の授業において、授業内容に関する小レポート書いてもらいます。提出された小レポートの内容に応じて、授業中に講評と解説を行います。
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
テキストは使用しません。各回の授業内容に関するレジュメを配布します。
<参考文献>
・山内弘一『朝鮮からみた華夷思想』(山川出版社、2003年)
・岡本隆司『世界のなかの日清韓関係史―交隣と属国、自主と独立―』(講談社、2008年)
・木村拓『朝鮮王朝の侯国的立場と外交』(汲古書院、2021年)