シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
朝鮮史 | 2024 | 前期 | 火1 | 文学部 | 木村 拓 | キムラ タク | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH2-G209
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
韓国・朝鮮の文字文化というと、ハングルを想起する方が多いと思います。しかし韓国・朝鮮は、中国・日本・ベトナムと同様、伝統的には漢字文化圏に属していました。漢字は中国由来のものですが、東アジアの文字文化に決定的な影響を与えました。韓国・朝鮮の歴史や伝統文化を知るためには、韓国・朝鮮の文字文化における漢字の位相、そして漢字とハングルの関係を見極める必要があります。漢字というと、近代化の阻害要因として見られた時期もあり、今もその傾向がないとは言えません。またハングルについても、今や世界に誇るべき朝鮮民族の文字として評価を受けていますが、実はそうした評価も歴史的な産物なのです。本講義では、東アジアという地域設定の中で、韓国・朝鮮における漢字・ハングルの生成及びその使用の歴史的な展開を考えていくことにより、韓国・朝鮮、ひいては東アジアにおける文字文化の特徴を理解することを目指します。
科目目的
ハングルの歴史を考えることによって、朝鮮の歴史・文化とその東アジアにおける位相を把握することを目的とします。
到達目標
以下の点を大きな到達目標とします。
・ハングルの歴史的な特徴を理解できるようになる。
・現代韓国・朝鮮の文字文化の歴史的背景を理解できるようになる。
・東アジア諸国の文字文化を俯瞰できるようになる。
授業計画と内容
第1回 導入:東アジアと漢字文化圏
第2回 漢字の変遷と「漢字系文字」
第3回 漢字の伝播と受容1:朝鮮の場合
第4回 漢字の伝播と受容2:日本の場合
第5回 漢字の伝播と受容3:ベトナムの場合
第6回 朝鮮における文字文化1:訓民正音の創制とその構造
第7回 朝鮮における文字文化2:小中華意識との関連
第8回 朝鮮における文字文化3:訓民正音の由来
第9回 朝鮮における文字文化4:訓民正音の使われ方
第10回 近代日朝関係史の概略
第11回 ハングルと近代:「諺文」から「国文」へ
第12回 日本の植民地支配とハングル
第13回 「解放」後におけるハングル
第14回 総括: DVD視聴「ハングルの再発見」
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内で指定された参考文献を読んでおくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 70 | 期末レポートに当たります。課題の内容については、授業中に説明します。 |
平常点 | 30 | 授業への参加状況、毎回の小レポートの提出状況および内容について評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末レポート及び小レポートの詳細については、授業開始後、授業で説明します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは、毎回レジュメ等を配布します。
参考文献は、授業で随時紹介します。