シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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東アジア史演習(2)A(4)A | 2024 | 前期 | 水2 | 文学部 | 木村 拓 | キムラ タク | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH3-G853,LE-OH4-G865
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本演習は、『海東諸国紀』という史料を講読していきます。同書は、1471年に朝鮮王朝の申叔舟という人が国王の命を受けて撰述したものですが、当時の朝鮮の有した日本や琉球に関する知識や、朝鮮の対日外交のあり方を知るうえで大変貴重な史料です。さらに、当時の日本・琉球地図や、朝鮮半島南東沿岸部の対日外交・貿易窓口かつ日本人居留地であった三浦の地図が掲載されており、地図史の面でも注目されてきました。同書に関する研究、あるいは同書を用いた研究はたくさんあり、また同書の訳注本も刊行されています(田中健夫訳注『海東諸国紀』岩波書店、1991年。ただし訳は現代日本語訳ではなく、漢文の読み下し文)。
本演習では、まず『海東諸国紀』に関する基本的知識を学習し、その上で序文に当たる部分から、読み下し文、語釈、現代日本語訳を作っていき、その中で様々な歴史的事象についても、研究文献などを通じて調べていくという作業を行っていきます。なお、上記の既刊の訳注本については、あくまでも参考にしつつ、改めて訳注作業を進めていきます。この作業を通じて、漢文読解の能力向上、そして朝鮮時代史、日朝関係史に関する理解を深めていきます。
科目目的
本演習の目的は、漢文読解能力を向上、および朝鮮時代史および日朝関係史を理解するための基礎的知識を得ることにあります。
到達目標
本演習の到達目標は、朝鮮で書かれた漢文史料を読み込むことで、朝鮮時代の歴史や日朝関係史に関する基礎的知識を獲得することにあります。
授業計画と内容
1.ガイダンス:授業の概要説明
2.『海東諸国紀』に関する学習:著者・時代背景
3.『海東諸国紀』に関する学習:内容の概要
4.『海東諸国紀』序文の講読(漢文5行程度)
5.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
6.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
7.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
8.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
9.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
10.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
11.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
12.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
13.『海東諸国紀』序文の講読(同上)
14.総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講読担当箇所に関する報告準備。担当でない場合でも、事前に該当箇所を読み込んで、分からない箇所を明確にしてくること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 各担当発表のでき具合、質疑応答・議論への参加の積極度で評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
授業で使用する原文テキストは、第1回の授業で配布します。
参考文献:
・申叔舟(田中健夫訳注)『海東諸国紀―朝鮮人の見た中世の日本と琉球』(岩波書店、1991年)
・基本的な史料・工具書は初回の授業で紹介します。