シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東洋哲学史(2)/中国哲学史(2) | 2024 | 後期 | 月5 | 文学部 | 井ノ口 哲也 | イノクチ テツヤ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-EP2-J108
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国で展開した儒教と朝鮮半島・日本が受容した儒教について、その儒教道徳に焦点を当てて、通史的に「東アジア儒教史」として学習する。
科目目的
東アジア(中国・朝鮮半島・日本)を視野に入れて、儒教をめぐる様々なトピックについて講義を行い、日本に大きな影響を与えた儒教の内容について通史的に理解してもらう。
到達目標
・中国(人)の思考様式について理解し、説明するすることができる。
・儒教の重要な専門用語や思想内容について理解し、自分の意見を具体的に述べることができる。
授業計画と内容
テキストにそって、東アジア儒教思想史を描いてみたい、と企図している。
講義の計画は、以下のとおり。
第1回 なぜ現在の日本は中国でなく欧米の方を向いているのか
第2回 教科書の中の儒教(1):巫祝の子 孔子
第3回 教科書の中の儒教(2):「儒教」か「儒学」か
第4回 社会と家庭を安定させた中国の儒教道徳(1):五倫と三綱
第5回 社会と家庭を安定させた中国の儒教道徳(2):朱子学の伝播とその影響
第6回 近代日本の儒教道徳(1):教育勅語に残った朱子学
第7回 近代日本の儒教道徳(2):井上哲次郎の江戸儒学三部作
第8回 近代日本の儒教道徳(3):三つの『日本儒学史』
第9回 戦後の日本は本当に豊かになったのか(1):高度経済成長と望郷歌ー「孝」考ー
第10回 戦後の日本は本当に豊かになったのか(2):会う約束を守るということー「尾生の信」考ー
第11回 戦後の日本は本当に豊かになったのか(3):「譲る」とは何か
第12回 21世紀をどう生きていくのか(1):中庸とは何かー「ほどほどに」生きていくー
第13回 21世紀をどう生きていくのか(2):「足るを知る」ことー『老子』に学ぶー
第14回 21世紀をどう生きていくのか(3):ひたむきに努力することー北京師範大学の学生たちー
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 70 | 講義の内容を的確に理解できているか、その到達度を確認するべく、学期末試験を実施する。成績評価全体の70点分にあてる。 |
レポート | 30 | 講義期間中に、予告なく3回、学習内容に関連したミニ課題に取り組んでもらう。具体的なことは講義中に指示するが、1回のミニ課題の答案を10点満点で採点し、成績評価全体の30点分にあてる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
井ノ口哲也『道徳教育と中国思想』(勁草書房、2022年1月、2,800円+税)。