シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学講義(3)(13) | 2024 | 前期 | 金4 | 文学部 | 佐藤 陽祐 | サトウ ヨウスケ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PE3-J303,LE-PE4-J313
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代の哲学シーンでもホットな議論が交わされ、かつ伝統的な問題群でもある「心の哲学」について学んでいきます。
科目目的
この講義の目的は主として3つあります。
①哲学的に考え、議論ができるようになること。
②諸君がこれまでに行ってきた「勉強」とこれから行う「学問」の違いを知ること。
そして、学問がどれほどおもしろいものなのかを体感すること。
③現在スリリングな研究が行われ、議論が活発な「心の哲学」について学ぶことによって、
学問として専門的に哲学をすることの糸口をつかみ、諸君の興味範囲を拡大していくこと。
到達目標
心の哲学について基礎的な理解を得ること。
授業計画と内容
1.イントロダクション
2.「心の哲学」という研究領域について
3.意識についての問題
4.クオリアと意識のハードプロブレム
5. 意識経験の構造について
6. 私たちは何を経験しているのか
7.心の志向性について
8.心の因果性について―心脳同一説と機能主義
9.他者の心について
10.エモい!―情動の本性について
11.認知哲学の流れ
12.古典的計算主義とコネクショニズム
13.拡張する心
14.ホワイトヘッドの意識論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストを読み、意味の分からなかった語句については、辞書をひき、調べましょう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 学期末に、講義でとりあげた主題について、試験を課します。 |
平常点 | 20 | 出欠を確認します。前期、後期の各々半期において3回以上の欠席は単位認定不可とします。出席の上、レジュメの作成や質疑への参加を平常点として評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考資料については、適宜コピーを配布します。
参考図書:
ティム・クレイン、土屋 賢二訳、『心は機械で作れるか』勁草書房、2001年。
金杉武司『心の哲学入門』勁草書房、2007年
鈴木貴之『ぼくらが原子の集まりなら、なぜ痛みや悲しみを感じるのだろう』勁草書房、2015年
信原幸弘『心の現代哲学』勁草書房、1999年
柴田正良『ロボットの心――7つの哲学物語』講談社現代新書、2001年
など
他にもたくさん参考文献はあります。学習が進み、興味が拡大したら
講師に遠慮なく尋ねること。
その他特記事項
成績評価を非常に厳しく行うので、努力、根性、気合いを見せてほしい。学位を取得しようとするならば、大学で学問をする覚悟と気概を持つこと。