シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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税法判例研究Ⅱ | 2025 | 前期 | 金2 | 商学研究科博士課程前期課程 | 阿部 雪子 | アベ ユキコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-AU5-220L
履修条件・関連科目等
税法、会計及び法律科目を履修していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では、租税法の条文の解釈及び適用について確実な知識を修得することを目的とする。最高裁や下級審判例を素材に検討する。受講者は、『別冊ジュリスト租税判例百選』、『ケースブック租税法』等の中から、判例テーマを選定し、これを分析し報告した後、全員で討議するという形式で講義を進める。
科目目的
法人税、所得税、消費税、相続税、国際課税の分野の中から重要な判例を素材に考察する。判例は、具体的な事実にもとづく法的判断である。この講義では、判例の具体的事実を基礎にしてこれに含まれる問題の法的解釈を検討し、論理的かつ妥当な結論を導くための基本的な能力を身につけることを目的とする。
到達目標
判例の内容を正確に理解し、判例と学説との関係を正しく把握できる力を修得することを目標とする。このような判例研究の経験を通じて修士論文作成の足掛かりとする。
授業計画と内容
(春学期)
第 1回 ガイダンス
第 2回 判例の検討・報告、討論① 租税法律主義:憲法と租税法
第 3回 判例の検討・報告、討論② 租税法律主義:租税の意義
第 4回 判例の検討・報告、討論③ 租税法律主義:遡及的変更
第 5回 判例の検討・報告、討論① 所得税:所得区分①
第 6回 判例の検討・報告、討論② 所得税:所得区分②
第 7回 判例の検討・報告、討論③ 所得税:損益通算
第 8回 判例の検討・報告、討論① 法人税:低額譲渡
第 9回 判例の検討・報告、討論② 法人税:無利息融資
第10回 判例の検討・報告、討論③ 法人税:同族会社の行為計算の否認
第11回 判例の検討・報告、討論① 国際課税: 国内源泉所得
第12回 判例の検討・報告、討論② 国際課税:タックスヘイブン対策税制
第13回 判例の検討・報告、討論③ 国際課税:移転価格税制
第14回 判例の検討・報告、討論④ 国際課税:出国税・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時に提示された課題に取り組むことが求められる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 60 | 授業貢献度、発表など |
その他 | 40 | 授業時に報告した判例レポート |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
税理士、公認会計士等の実務家を招聘し、重要テーマについて半期に1回、講義を行っていただく予定である。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
(テキスト)
ジュリスト租税判例百選(有斐閣)
水野忠恒『大系租税法5版』(中央経済社、2024)
(参考文献)
金子宏他編著『ケースブック租税法第6版』(弘文堂、2023)
金子宏『租税法第24版』(弘文堂、2021)