シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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生涯発達心理学 | 2024 | 前期 | 水1 | 文学部 | 高橋 翠 | タカハシ ミドリ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-DP3-P614
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
人の発達(=生涯を通じた様々な変化)は、①ヒトという生物種としての/個体ごとに異なる遺伝子・生物学的な要素、②個人を取り囲む様々な人々(家族や友人、同僚など)、そして③幾層にも重なり合った文脈・状況、文化・時代といった要素間の複雑で動的な相互作用を通じて立ち現れるものです。
この講義では、人間の生涯の各局面(胎児期、乳幼児期、児童期、思春期・青年期、成人期、老年期)で、心身や周囲の人々との関係性に一般にどのような変化が生じるのか、またそこでの個人差や個人差をもたらす要因について、主要な発達心理学理論や最新の科学的知見が示してきた主要な見解をテキストに沿って学習していきます。
科目目的
本科目では、まず、受精から死までの各発達段階において、心身ならびに周囲の人々との関係性にどのような変化(発達)が生じるのか、またそれらをもたらす様々な要因と個体との相互作用はどのようなものなのかを網羅的に学習する。具体的には、胎児期から老年期までの各段階における主たる発達的現象(心身、ならびに周囲との関係性のあり方における変化)とそこでの個人差に関する主要な発達理論や科学的知見に関する基本的な知識・理解を得ることを目的とする。そのうえで、自らの経験と照らし合わせながら既存の理論や知見を評価・吟味し、現在の研究課題を解決するための新たな研究について自分なりの考えをもつことができるようにする力を養うことを目的とする。
到達目標
主要な発達心理学理論や最新の科学的知見の見解を理解したうえで、それらの妥当性や個別事例への適用可能性について(主たる理論や先行研究は欧米諸国のものであるのでそれらが日本を含む東アジアの人々に当てはまるかどうかという点も含めて)、自分自身や周囲の人々の経験と照らし合わせて批判的に検討し、疑問を解消するためにはどのような科学的研究が可能か洞察を加えることのできる力を身に着けることがこの講義の到達点(目標)です。
授業計画と内容
第1回 生涯発達の基礎(1)1章 人間発達を理解する:アプローチと理論
第2回 生涯発達の基礎(2)2章 遺伝と胎児期の発達
第3回 乳幼児期(1)3章 乳児期および幼児期の身体的および認知的発達
第4回 乳幼児期(2)4章 乳児期および幼児期の社会情緒的発達(情緒と対人関係の発達)
第5回 子ども期(前期)の発達(1)5章・6章 子ども期の身体的および認知的発達
第6回 子ども期(前期)の発達(2)7章・8章 子ども期の社会情緒的発達(情緒と対人関係の発達)
第7回 思春期・青年期の発達(1)9章 思春期・青年期の身体的および認知的発達
第8回 思春期・青年期の発達(2)10章 思春期・青年期の社会情緒的発達(情緒と対人関係の発達)
第9回 成人形成期・成人期前期の発達(1)11章 成人形成期・成人期前期の身体的および認知的発達
第10回 成人形成期・成人期前期の発達(2)12章 成人形成期・成人期前期の社会情緒的発達(情緒と対人関係の発達)
第11回 中年期の発達(1)13章 中年期の身体的および認知的発達
第12回 中年期の発達(2)14章 中年期の社会情緒的発達(情緒と対人関係の発達)
第13回 高齢期と死(1) 高齢期の身体的および認知的発達
第14回 高齢期と死(2) 高齢期の社会情緒的発達(情緒と対人関係の発達)
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業終了後はmanaba上で復習課題(講義内容の簡単な理解テスト)に回答すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 期末レポート |
平常点 | 70 | 各講義につき、講義への出席・ディスカッションへの参加(3点)、授業後課題への回答(2点)計5点×14回 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しないが、講義では以下のテキストを講読する。
The Essentials Of Lifespan Development: Lives in Context
Tara L. Kuther, Sage Publication, 2022.
https://us.sagepub.com/en-us/nam/the-essentials-of-lifespan-development/book270521
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-02-9781071851838
その他特記事項
授業でresponを使用する可能性があるので、スマホ等にアプリをダウンロードしておくこと