シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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古文教材研究 | 2025 | 前期 | 水2 | 文学研究科博士課程前期課程 | 鈴木 俊幸 | スズキ トシユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JN5-103L
履修条件・関連科目等
特に条件はありません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業は、高等学校の古典に関する授業を担当することを想定し、作品を読むということ、また作品をどのように教材化して教えるかということを考えるためのものです。
今年度の授業は、大きく二つに分かれます。一つは、高等学校の教科書に載る近世期の作品を演習形式で徹底的に精緻に読んでいくことです。古典遺産を継承しそれらを踏まえた上での、またこの時代ならではの表現、作者のねらいをしっかりつかみ取ることを修練していきます。それは、生徒たちに作品の面白さを伝えるための重要な基礎作業です。そのノウハウを培ってもらいます。
もう一つは、教科書に採用されたことのない作品を教材化する試みです。高校教科書に載る近世文学作品はごく僅かであるとともに、それらは特定のものに偏っています。しかも、授業で取り上げられないことも多く、かなりの数の日本人はこの時代の豊かな表現に触れないまま大人になっていくことになります。この授業の後半では、文学史に書名や作者名をあげられながらも、古典の教材として取り上げられたことのない近世期の作品を選び、どのようにしてそれらを教材化できるか、生徒たちの主体的な学びをそこにどう織り込むかを受講者全員で検討していきます。
科目目的
古典作品の表現に身を委ねて、その表現をまず各自が堪能できるようになることがとりあえずの目的です。それは古典作品を精緻に読解することで、表現のねらいを正確に把握し、現代語訳をゴールに設定しない解釈の仕方を伝えられる技能を身に付けることを意味します。そして古典作品の面白さを生徒に伝えられるようになることを最終的な目的とします。
到達目標
●作品をとりまく文化状況、作品のもつ歴史的役割を理解し、大きな視点で作品の本質を捉えられるようになること。
●作品読解の能力を高め、古典作品の面白さを伝えられるようになること。
●豊かな過去の遺産に生徒が触れられるように、さまざまな作品を教材化する能力を持つこと。
授業計画と内容
1、ガイダンス―授業の進め方、資料についての説明
2、『雨月物語』とその作者上田秋成についての講義
3、「吉備津の釜」読解(演習)①―時代設定・舞台設定・登場人物設定を中心に―
4、同②―御釜の神事まで
5、同③―磯良の死まで
6、同④―墓参りまで
7、同⑤―最後まで
8、『江戸生艶気樺焼』教材研究①―ジャンルと作者について、またどのように教えるかの討議
9、同②―上巻精読
10、同③―中巻精読
11、同④―下巻精読、総括
12、『東海道中膝栗毛』教材研究①―ジャンル・作品・作者についての確認とどこを教材化するかの討議
13、同②―模擬授業①、それを踏まえての討議
14、同③―模擬授業②、それを踏まえての討議と全体総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講者全員、あらかじめ授業で取り上げる作品の全体を読んでおいて下さい。各回で取り上げる部分については、とりわけ丹念に予習して臨んで下さい。また、授業で解決できなかったことについても各自で調べを進め、その成果を後に報告してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 発表内容(質疑や補足も含む)、発表資料によって評価します。 |
平常点 | 50 | 各回の事前・事後課題への取り組みの充実度、授業時の討議への参加状況で評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
適宜プリントもしくはmanabaで配布します。
その他特記事項
おもに国語科専修免許取得希望者を対象にしていますが、教職志望者以外でも、教科書に出て来るような、有名な古典作品について広く学び、知識を深めることを目指す方を歓迎します。