シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
発達教育学 | 2024 | 前期 | 月4 | 文学部 | 下司 晶 | ゲシ アキラ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-ED2-N301
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、フロイトと精神分析の観点から、発達と人間形成について考えます。
授業では、映画やアニメといった視聴覚教材の分析を通して、テキスト『フロイトと教育』に登場する精神分析の基礎概念を読み解いていきます。
例えば、以下の用語です。
トラウマとPTSD、エディプス・コンプレックス、アイデンティティ、愛着、転移、など。
科目目的
基礎的な発達理論を用いて、教育や人間形成について思考ができるようになること。
特に、フロイト理論、精神分析理論を用いることができるようになること。
到達目標
フロイト派の精神分析理論をはじめとする、心に関する理論を用いて思考が出来るようになること。
教育だけでなく、小説や映画、アニメなどを発達や人間形成という観点から「深読み」出来るようになること。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション — 発達から教育を考えるとは
第2回 なぜフロイトを読むのか
第3回 トラウマとPTSD、そしてトラウマの克服
第4回 フロイト思想の全体像(概観)
第5回 父-母-子の関係 — エディプス・コンプレックス
第6回 アイデンティティとモラトリアム — 自我同一性の確立
第7回 転移性の愛 — なぜ親に似た人を愛するのか?
第8回 ナルシシズム — 自己愛は不可欠である
第9回 自分の心はどこまで集団の影響を受けているのか?
第10回 不気味なもの、気持ちが悪いもの、それはなぜ?
第11回 ヤマアラシのジレンマ — なぜ親しい者同士が傷つけあってしまうのか?
第12回 快感原則とその彼岸、死の欲動
第13回 未解決の問題としての教育
第14回 フロイトと教育(まとめ)
ただし、受講生の反応を見ながら、順序や内容を変更することがある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 人間形成に関する理論が理解できているかどうか。 |
平常点 | 50 | コメントやミニレポートなどの課題にきちんと取り組んでいるかどうか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
授業の進行や学位性の受講状況によって、評価の割合は変化することがあります。
(ついでにいえば、平常点と最終レポートの出来は比例することが多いです。)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト(授業・レポートで用いる)
デボラ・P・ブリッツマン『フロイトと教育』下司 晶・須川公央(監訳), 勁草書房, 2022年
参考文献(上記理解の手がかりに)
小此木啓吾 『フロイト思想のキーワード』(講談社現代新書 )講談社 2002年
(他の本でもよい。フロイトと精神分析に関する知識がある程度あれば不要。)
その他特記事項
①受講生の興味や理解度に応じて、毎回の内容や重点の置き方、順序などを変更する場合があります。
②新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したため、授業資料のmanabaへのアップや翌週以降にレジュメを配布はいたしません。欠席のために生じる理解の不足には対応できませんので、教科書や参考書などを用いて自習して下さい。