シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近現代文学(2)A | 2024 | 前期 | 水5 | 文学部 | 富塚 昌輝 | トミツカ マサキ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A213
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近代小説を出発させたとされる『小説神髄』という本の中で、坪内逍遥は「小説の主脳は人情なり世態風俗これに次ぐ」と述べています。小説の主目的は、人間の心のあり方や、社会・文化のあり方を描くことにあるということです。このような課題は具体的な小説作品においてどのように実現されているのでしょうか。本講義では、明治時代の評論・小説作品を取り上げ、それぞれの作品がどのような形で人間の心や、社会・文化等を描いているのかについて考察することを目的とします。その上で、近代小説の特質について理解を深めることを目指します。
科目目的
「近代小説」の特質について理解を深め、その点を意識しながら小説を読む力を身につけることを目指します。
到達目標
本科目では、以下を到達目標とします。
・「近代小説」の特質について理解することができる。
・「近代小説」の特質を踏まえた上で、小説を読解することができる。
授業計画と内容
①授業の概要説明―「シングル・ストーリーの危険」と「リスクフル・シンキング」
②大学で「文学」を学ぶことの意義①―多読のすすめ
③大学で「文学」を学ぶことの意義②―味読のすすめ
④坪内逍遥『小説神髄』(1)―「ノベル」の移入
⑤坪内逍遥『小説神髄』(2)―小説の役割
⑥坪内逍遥『小説神髄』(3)―『小説神髄』の現代的意義
⑦二葉亭四迷『浮雲』(1)―文体の変化
⑧二葉亭四迷『浮雲』(2)―語り手の視点と作中人物
⑨二葉亭四迷『浮雲』(3)―作中人物の内面
⑩清水紫琴『こわれ指環』(1)―小説と人称
⑪清水紫琴『こわれ指環』(2)―社会と個人
⑫幸田露伴『五重塔』(1)―十兵衛の視点から読む
⑬幸田露伴『五重塔』(2)―源太の視点から読む
⑭総括―「近代小説」を読む意義について
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 期末レポート |
平常点 | 50 | 授業確認テスト、ショート・レポート |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
・坪内逍遥『小説神髄』岩波文庫、2010年
・二葉亭四迷『浮雲』岩波文庫、2004年
上記以外のものは、プリントを配付します。
【参考文献】
授業時に指示します。
その他特記事項
授業の展開によっては、取り扱う事柄を変更して進める場合もあります。特別な場合を除き4回を超えて欠席した学生については、評価の対象外とします。