科目ナンバー

LG-LT5-304S

履修条件・関連科目等

フランス語を辞書を引いて読めること。

授業で使用する言語

日本語／フランス語

授業で使用する言語（その他の言語）

授業の概要

ヴィクトル・ユーゴーの小説『笑う男』L’Homme qui ritを抜粋で読んでいきます。ユーゴ―は19世紀を代表する詩人・小説家ですが、その文体は強烈で、19世紀の文学者中でも異彩を放っています。そのなかでもこの『笑う男』はその題材といい、構成といい、その特異さで際立つ作品です。ユーゴーの他の作品との比較、また同時代の他の作家との比較も交えつつ、ユーゴーのみごとなフランス語の散文を味読していただきたいというのも教員としての願いです。

科目目的

『笑う男』という、多彩な語彙を駆使しつつ、省略的な文体でも際立つ、作品をフランス語で読解できるようになる。

到達目標

『笑う男』という複雑な主題群を提示する小説から、自分が関心を持てる主題を選んで、それについてユーゴ―の作品群、また同時代の文学作品群のなかに位置づけができるようになることを目指す。

授業計画と内容

第1回　『笑う男』第二部　「国王の命によって」第一巻梗概
第2回　同部同巻第一章－第三章から抜粋講読
第3回　第二部第一巻で現れる人物群の検討
第4回　第二部第二巻「グインプレーンとデア」梗概
第5回　第二部第二巻第一章―第五章から抜粋講読　
第6回　第二部第二巻第六章―第九章から抜粋講読　　
第7回　グインプレーンとデアの人物像
第8回　第四巻「地下室監禁」の梗概、同巻からの抜粋講読
第9回　第五巻「海と運命は同じ風に揺られて動く」の梗概、同巻からの抜粋講読
第11回　第六巻「多様な顔を見せるユルシュス」の梗概、第七巻「ティターン」の梗概　両巻からの抜粋講読　　
第12回　第八巻「カピート―ルとその近隣」の梗概、同巻からの抜粋講読　
第13回　第九巻「廃墟」及び結語「海と夜」の梗概、両巻からの抜粋講読
第14回　今年度の振り返り

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容（その他の内容等）

十七世紀から十八世にかけてのイギリスの歴史について概説書を読んで概観を得ておいてください。

授業時間外の学修に必要な時間数／週

・毎週１回の授業が半期（前期または後期）または通年で完結するもの。１週間あたり４時間の学修を基本とします。
・毎週２回の授業が半期（前期または後期）で完結するもの。１週間あたり８時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

成績評価の方法・基準（備考）

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法（その他の内容等）

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート／プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容（その他の内容等）

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法（その他の内容等）

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

テキスト　Victor Hugo, L’homme qui rit, Folio, Gallimard, 2002

その他特記事項

参考URL