シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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感情心理学(感情・人格心理学Ⅰ)/比較心理学 | 2024 | 後期 | 火3 | 文学部 | 山口 真美 | ヤマグチ マサミ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PY2-P622
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
知覚学習心理学の知識を前提に、感情についての基本的知識の講義と英語論文をもとにした授業を行います。感情と情動の違いや表情の進化、社会脳をベースとした感情のマルチな過程の発達と虐待などの障害、発達障害がどのように成立するのかについても扱います。知覚課題を利用した乳幼児健診や、発達障害を早期発見する海外のプログラムの理解なども行います。専門的な側面も強い箇所もあるので、予習と復習をしてからの参加を期待しています。授業の後半は、近年発表された情動にかかわる入門レベルの英文論文の演習形式の理解を試みます。
科目目的
知覚学習で学んだ心と脳の知識をベースに、感情と脳、そのメカニズムと発達過程を学びます。基本的な概念を学びながら、演習形式で最新の英語の論文を読み進めることにより、理解を伸ばしていきます。
到達目標
基本的な知覚や感情のメカニズムとその脳の関係を理解し、最新の英語の記事から自分に必要な知識を読みすすめること。
授業計画と内容
資料は最新の英文の一般書かそれに準じた論文で、授業は予習を前提にした授業を行います。資料に目を通していることが出席の条件になりますので注意すること。
1.授業概要
2.表情と感情、情動について
3.表情と感情の発達
4.発達障害と脳
5.発達障害と知覚認知をベースにした健診課題について
6.虐待と脳
7.脳活動と注意をベースにした発達障害の理解
8.感情と脳との関係
9.社会性と社会脳
10.表情の進化と微表情
11.内受容感覚と社会性、その生涯
12.注意の発達とその障害の最新資料を読む
13.これまでのまとめ
14.質疑応答と理解のチェック
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 25 | 授業で習った基本的な概念の把握。 |
期末試験(到達度確認) | 25 | 授業で習った基本的な概念の把握。 |
レポート | 25 | 授業で学習したことをベースに、心理学的事象を説明すること。 |
平常点 | 25 | 毎回の授業に的確なコメントを作成して提出すること。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
J.アトキンソン著 金沢創・山口真美監訳『視覚脳が生まれる:乳児の視覚と脳科学』北大路書房、山口真美『赤ちゃんに学ぶ「個性」はどこから来たのか』講談社、山口真美『発達障害の素顔』講談社ブルーバックス
その他特記事項
〈履修者への要望〉授業前に各自資料を取り、目を通してから参加すること。資料を前提に双方向で授業を始めます。毎回授業で指名して資料内容を把握しているかを確認します。それも平常点として加算されるため、資料に目を通していることが出席するための義務となります。資料を持っていない人は入室厳禁、資料に目を通していないことが判明した場合には、その時間の授業を受ける権利を失うことになる可能性もありますので、じゅうぶんにご注意してください。出席は毎回コメントで取ります。コメント内容はしっかり書かれていることが前提です。また欠席についての特待はなく例外は認めることはできにくいため、履修前に自分の出席可能性をかんがみて履修を検討してください。