科目ナンバー

LG-JH5-122S

履修条件・関連科目等

くずし字の近世史料を読むことができる。関連科目は「日本近世史演習」。

授業で使用する言語

日本語

授業で使用する言語（その他の言語）

授業の概要

研究論文輪読、史料読解、研究発表

科目目的

くずし字を読めるようになったことを前提に、近世史研究の方法を身に付ける。

到達目標

第一に、論文を、著者の前提とする先行研究（とくに歴史理論）を含めて、正確に読むことができるようにする。第二に、史料を人的関係、場所と時間という空間のなかで、より正確に読むことができるようにする。第三に、文書・記録の書き手の認識と事実との距離を自覚しつつ、事実に接近していく方法を獲得する。第四に、これらの過程で近世史研究の方法を理解し、修士論文の作成に向けての準備を進める。

授業計画と内容

１． オリエンテーション（授業の内容と方法、発表分担）
２． 史料講読（1）　嘉永2年3月甲府表部内略絵図出板売出し度彼地町人共願出取扱方問合調（市中取締類集　書物錦絵之部106、国会図書館受託、翻刻に東京大学史料編纂所編『大日本近世史料　市中取締類集』）
３．史料講読（2）　嘉永2年6月下総国輿地全図壹枚彫刻売弘願ニ付調／嘉永2年6月上総国外三ケ国全図彫刻売弘願調（市中取締類集　書物錦絵之部107、以下同上）
４．史料講読（3）　嘉永2年10月御曲輪其外絵図面彫刻売弘之儀ニ付調（市中取締類集　書物錦絵之部108、以下同上）
５．史料講読（4）　嘉永5年5月御江戸図説集覽外壹品彫刻売弘願（市中取締類集　書物錦絵之部99、以下同上）
６．史料講読（5）　嘉永5年6月江戸方分図彫刻売弘願調（市中取締類集　書物錦絵之部100、以下同上）
７．史料講読（6）　嘉永5年7月万国旗章図譜其外弐品売弘願（市中取締類集　書物錦絵之部101、翻刻あるがくずし字解読も行う）
８．史料講読（7）　嘉永5年8月江戸切絵図彫刻弘願（市中取締類集　書物錦絵之部101、以下同上）
９．史料講読（8）　嘉永6年3月大日本国輿地路程全国彫刻売弘之儀天文方江掛合調（市中取締類集　書物錦絵之部102、以下同上）
１０．史料講読（9）　嘉永6年10月御大礼御用掛御役人附出板売弘願調（市中取締類集　書物錦絵之部105、以下同上）
１１．史料講読（10）　嘉永3年10月武鑑ニ高三善衛門名前書載有之儀ニ付堺奉行より掛合調（市中取締類集　遠国之部330、以下同上）
１２．史料講読（11）　嘉永7年7月異国往来幷漂流年表と題し候壹枚摺内々売捌候趣隠密廻申上調（市中取締続類集　書籍之部136、以下同上）
１３．史料講読（12）　安政4年12月江戸絵図御直方之儀ニ付調、安政6年5月横浜開港地図売弘願調（市中取締続類集　書籍之部145・148、以下同上）
１４．史料講読（13）　文久2年3月蕃書調所におゐて新聞紙官板彫刻被仰付右捌方之儀ニ付調（市中取締続類集　書籍之部151、以下同上）

授業時間外の学修の内容

指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと

授業時間外の学修の内容（その他の内容等）

担当部分の史料読解準備、担当した論文の要約作成、研究発表準備

授業時間外の学修に必要な時間数／週

・毎週１回の授業が半期（前期または後期）または通年で完結するもの。１週間あたり４時間の学修を基本とします。
・毎週２回の授業が半期（前期または後期）で完結するもの。１週間あたり８時間の学修を基本とします。

成績評価の方法・基準

成績評価の方法・基準（備考）

課題や試験のフィードバック方法

授業時間内で講評・解説の時間を設ける

課題や試験のフィードバック方法（その他の内容等）

アクティブ・ラーニングの実施内容

ディスカッション、ディベート／プレゼンテーション

アクティブ・ラーニングの実施内容（その他の内容等）

授業におけるICTの活用方法

実施しない

授業におけるICTの活用方法（その他の内容等）

実務経験のある教員による授業

いいえ

【実務経験有の場合】実務経験の内容

【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容

テキスト・参考文献等

その都度コピーを配布する。

その他特記事項

参考URL