シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本経済史 | 2024 | 前期複数 | 火4,金2 | 経済学部 | 田中 光 | タナカ ヒカル | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-EH1-05XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
日本の経済と社会について、これまでの展開とその経路依存性について知識を深めることが本講義の概要である。
科目目的
日本の工業化と経済発展、その歴史的経緯と特徴に関して理解を深めることが本講義のテーマである。
到達目標
日本の工業化の道程やその性質を知ることで、現在の日本経済の状況のみならず、現在の国際的経済情勢や途上国を含む各国の状況についても、受講者がより理解を深められるようになることが目標となる。
授業計画と内容
授業の計画としては、基本的には日本経済がこれまで辿ってきた経路を見つめ直して行くことで、講義目標の達成を目指す。対象範囲は主に近世(江戸時代)から近現代の日本経済であるが、比較対象として適宜他国の事例も参照する。また、具体的事例のピックアップに関しては状況に応じて適宜、受講者の意見を聞き興味の高い分野や対象を選択していく。
そのため詳細は変動する可能性がある。暫定的な講義計画は以下の通り。
1.ガイダンス
2.世界を変えたもの:産業革命のインパクト
3.工業化以前から工業化への日本の経済成長:その概観
4.近世期の日本経済の概観と特徴
5.近世から近代への日本企業の連続性と断絶性
6.日本の工業化の先駆け:軽工業の発達①
7.日本の工業化の先駆け:軽工業の発達②
8.育成産業としての重工業:企業と国家の関係
9.育成産業としての重工業:技術の連続性と断絶性①
10.育成産業としての重工業:技術の連続性と断絶性②
11.基盤としてのインフラストラクチャー整備:金融
12.基盤としてのインフラストラクチャー整備:商社・鉄道
13.地域経済の発展:農業部門の成長と協同組合の発達
14.第一次世界大戦までの日本経済の概括
15.世界的新技術の登場:リーディング産業の交代①
16.世界的新技術の登場:リーディング産業の交代②
17.世界的新技術の登場:各種実例から
18.大戦景気と戦後の長期不況
19.戦前日本における長期不況の社会経済的影響
20.世界恐慌と日本経済①
21.地域経済の困窮と社会問題
22.戦時経済と占領期の経済
23.戦後日本社会の制度変化と構造変化
24.戦後日本の経済成長の概観
25.高度経済成長期の日本経済
26.先進国としての低成長へ
27.バブル経済から失われた三十年へ
28.まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講者はmanabaに掲載するレジュメにあらかじめ目を通しておくことが望ましい。また、レジュメを復習し学習する他、経済関連のニュースなどに常に関心を払っておくことが期待される。日本経済の成り立ちに対する興味はもちろん、より国際的な広い視野を持つことを、受講者に対して期待する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 期末試験の成績。(選択問題+記述問題) |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験の成績による。その他の要素は勘案しない。
情勢によりオンライン授業に移行することがあれば、期末レポートの成績によって評価する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
本講義ではパワーポイントを用い、そのデータをレジュメとして配布する。そのレジュメが学習の上での基本資料となる。配布レジュメにはしばしば空欄を設け授業時にその内容を埋めていけるように指示する。
高度な学習のために、授業中にトピックに合わせて適宜、参考資料を挙げる事もあるが、自主学習を行いたい学生のための概説的な参考文献としては以下を挙げる。
三和良一『概説日本経済史 近現代』第三版 東京大学出版会,2012年
沢井実・谷本雅之『日本経済史 近世から現代まで』有斐閣,2016年