シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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簿記論 | 2024 | 前期複数 | 月2,木4 | 経済学部 | 丸山 佳久 | マルヤマ ヨシヒサ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-AU1-01XX
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
会計は企業等の経済活動等を測定・報告する行為のことです。企業等は複式簿記というしくみを使って経済活動を記録し、この記録をもとに財務報告書(財務諸表)を作っています。財務諸表は、企業等を分析するためのもっとも一般的なツールです。簿記論では、複式簿記と財務諸表の作成を学習します。簿記は技術的な側面が強いために、問題演習を行わなければ身につかないので、毎回の授業で実際に練習問題を解いていきます。
科目目的
複式簿記の基本的な仕組みを理解し、帳簿の記入や財務諸表の作成ができるようになることを目標とします。この要求水準は、おおむね日本商工会議所が主催する簿記検定試験(日商簿記検定試験)3級に合格できる程度です。
到達目標
上記の目的の達成のために、具体的には以下の目標を設定します。
①複式簿記の基本的な仕組みが理解できる。
②仕訳の記入と総勘定元帳への転記ができる。
③補助簿(補助記入帳と補助元帳)の記入ができる。
④商品販売業を事例とし経済活動を仕訳によって会計データにできる。
⑤決算の一連の手続きを理解して、帳簿の締め切りができる。
⑥試算表や精算表が作成できる。
⑦財務諸表(貸借対照表と損益計算書)が作成できる。
授業計画と内容
1. ガイダンス
2. 簿記の意義としくみ
3. 貸借対照表と損益計算書
4. 勘定と勘定記入、取引
5. 仕訳と転記
6. 仕訳帳と元帳(総勘定元帳)
7. 決算(試算表の作成)
8. 決算(帳簿の締切りと財務諸表の作成)
9. 決算(6桁精算表)
10. 簿記一巡のまとめ
11. 現金と小口現金
12. 当座預金・当座借越
13. 商品売買(仕入・売上の取引)
14. 仕入帳・売上帳・商品有高帳の記入
15. 売掛金と買掛金
16. その他の債権債務(貸付金・借入金、未収金・未払金)
17. その他の債権債務(立替金・預り金、仮受金・仮払金等)
18. 受取手形と支払手形(電子記録債権・債務を含む)
19. 有形固定資産の取得・売却、固定資産の減価償却
20. 貸倒損失と貸倒引当金
21. 収益・費用の見越し・繰延べ、消耗品の処理
22. 資本および税金
23. 決算と財務諸表(決算整理手続)
24. 決算と財務諸表(8桁精算表の作成)
25. 決算と財務諸表(決算振替手続と元帳の締切り等)
26. 財務諸表を用いた簡単な財務分析
27. 伝票会計
28. 総括・まとめ
なお、履修者の理解に応じて進度は調整するので、授業計画に記載した日程が前後したり、一部を省略したりすることがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
簿記をマスターするには、問題演習を繰り返し行うことが大切です。授業の時間だけではなく、授業外でも積極的に問題演習を行ってください。基本的には、テキストの順序の通りに授業を進めますから、予習として、次回講義の該当範囲のテキストの例題と練習問題をあらかじめ練習しておいてください(講義ではワークブックを使って問題演習をします)。また、授業中に問題演習をしたワークブックの問題は、授業後に必ず繰り返し練習するようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 具体的には、以下の諸点を評価基準とします。 ①複式簿記の基本的な仕組みが理解できているか。 ②仕訳の記入と総勘定元帳への転記ができるか。 ③補助簿(補助記入帳と補助元帳)の記入ができるか。 ④商品販売業を事例とし経済活動を仕訳によって会計データにできるか。 ⑤決算の一連の手続きを理解して、帳簿の締め切りができるか。 ⑥試算表や精算表が作成できるか。 ⑦財務諸表(貸借対照表と損益計算書)が作成できるか。 |
平常点 | 30 | 講義内容を理解しているかの確認テスト(1回~2回)をマナバ(小テスト機能)を用いて実施します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】渡部 裕亘、片山 覚、北村 敬子 編著『検定簿記講義 3級商業簿記』中央経済社。
【テキスト】渡部 裕亘、片山 覚、北村 敬子 編著『検定簿記ワークブック 3級商業簿記』中央経済社。
その他特記事項
授業内容には連続性があるので、欠席をすると授業がわからなくなります。やむをえず欠席した場合は、そのままにせず次回までに欠席分を自習しておくようにしてください。また,毎回の授業で実際にワークブックを使って問題演習をするので、電卓を持参してください。
参考URL
特になし