シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会変動論特講 | 2025 | 後期 | 火3 | 文学研究科博士課程前期課程 | 首藤 明和 | シュトウ トシカズ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-SC5-120L
履修条件・関連科目等
中央大学大学院文学研究科社会学専攻では、社会学の3つの専門知、すなわち「Globalグローバルに思考する知」,「Clinical微細に観察する知」,「Visionary時代を読み解く知」の修得を通じて、社会構想を担うことのできる人材を養成することを目的としています。本講義の受講生は、社会学の理論・方法・歴史を学び、それら相互を関連させ展開させていくことに関心を持っていることを履修条件とします。とくに社会の生成と進化について理論的に理解したい人にとって適切な科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
まず、現在、私たちが生きている社会を市民社会(政治的公共圏、市場経済、親密圏)として捉え、その生成と進化について説明します。また、現在の新しい市民活動が、政治的公共圏、市場経済、親密圏を相互に関連づけるなかで、いかなる新しい社会を生み出しているのかを観察します。次に、社会変動を意味の3つの次元(時間・事象・社会的)から観察し記述するための社会理論を学びます。さらには、日本を含むアジアの社会変動の特徴を、他の地域との比較およびグローバリゼーションとの関連から学びます。
科目目的
私たちの生きている社会の問題を、市民社会論から批判的に説明できること、新しい社会を築くうえでの方法を市民社会論から批判的に説明できること、社会変動を意味構造の変化から説明できること、アジアの社会変動の特徴を他の地域との比較やグローバリゼーションとの関連から説明できることです。
到達目標
社会変動論の専門知識を学び、以下の能力を身につけること。
(1)「実践力」として、実社会における問題を市民社会論(親密圏・市場経済・政治的公共圏)の視点から説明して問題の所在を明らかにし、その解決に向けた道筋を、生命や身体・ことば・貨幣によって媒介される人間関係の再構成を通じて示すことができるようになること。
(2)「知的教養」として、日本やアジア諸国の市民社会の実態を比較するなかで、相互に参照可能な社会モデルを広く豊かに認識できること。
(3)「論理構築力」として、人間関係を媒介するメディアに着目することから社会を認識し構想する社会理論を構築し、社会の複雑な諸相を記述し、分析することができること。
(4)「発信力」として、社会変動論の専門知識を通じて身につけた「実践力」「知的教養」「論理構築力」に基づき、現代社会の問題の所在および課題と展望について考察した学術成果を、世に広く問うことができること。
授業計画と内容
第1回 社会変動をどうとらえるか (1)――市民社会の包摂と排除から
第2回 親密圏にみる包摂と排除とその変容――近代家族の誕生
第3回 親密圏にみる包摂と排除とその変容――近世以降の日本の家制度
第4回 親密圏にみる包摂と変容とその変容――地域の文化と心性
第5回 親密圏の再編から市民社会の再編へ
第6回 社会変動をどうとらえるか (2)――意味(meaning)からの観察と記述
第7回 社会変動と意味の時間・事象・社会的次元からみる変容
第8回 社会変動とコンティンジェンシー,および機能的等価性
第9回 社会変動と決定(選択),およびリスク
第10回 社会変動をどうとらえるか (3)――モダニティに着目して
第11回 帝国主義,植民地主義,ポストコロニアリズムからグローバリゼーションへ
第12回 ハイブリディゼーション――hybridityとhybridism,rootsとroutes
第13回 ハイブリディゼーション――実質(価値)合理性と形式(目的手段)合理性
第14回 統括・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業前には、あらかじめ指示されたテキストの該当箇所を読み、授業後は配布されたレジュメを熟読してください。授業時間外にも、各自の習熟度に応じて、自分のフィールドでの文献研究および調査研究をすすめ、その知見を授業の場に持ち寄るようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 40 | (1)「実践力に関する評価」――実社会における問題を市民社会論の視点から説明し、その解決に向けた道筋を示せること。 (2)「知的教養に関する評価」――日本やアジア諸国の市民社会を比較し、その実態や課題、展望を理解できること。 (3)「論理構築力に関する評価」――社会を認識し構想するための社会理論を構築できること。 |
レポート | 40 | 「発信力に関する評価」――社会変動論の専門知識を通じて身につけた「実践力」「知的教養」「論理構築力」に基づき、現代社会の問題の所在や課題と展望について考察した結果を、世に広く問うことができること。 |
平常点 | 20 | 事前事後学習 グループワーク コメント&リプライへの積極的参加 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
「テキスト」として次の図書を使用する
・首藤明和『中国のムスリムからみる中国――N.ルーマンの社会システム理論から』明石書店、
2020年、中国社会研究叢書第6巻。
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「参考文献」
・首藤明和・王向華編『日本と中国の家族制度研究』風響社、2019年。
(そのほか、適宜、授業中に紹介する)