シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
金融論Ⅰ | 2024 | 前期複数 | 火3,金1 | 経済学部 | 辻 爾志 | ツジ チカシ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-FE2-021X
履修条件・関連科目等
知識やスキル面での履修条件は特にありませんが、金融論・ファイナンス論の基礎をざっくり知りたい等というのではなく、習得したいと考えており、単に受動的に聴講するだけでなく、新出語句や疑問点等について自らも調べる姿勢が持てる他者依存的でない方の受講を希望します。また、「授業時間外の学習」及び「その他特記事項」における記載事項の趣旨と重要性が理解できる方ー要すれば、小さいものまで含めた「迷惑行為」を一切しない方ーの受講を希望します。なお、本授業は、期末試験のみならず中間試験や課題もあり、大変かもしれません。それを踏まえて受講してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
前半は伝統的な金融論に関し学習する。具体的には、貨幣の役割や機能、中央銀行の役割、直接金融と間接金融、金融政策といった内容を学ぶ。後半は現代ファイナンス論について学習する。具体的なトピックスとしては、リスクとリターン、最適なポートフォリオ選択、CAPM(Capital Asset Pricing Model)、APT(Arbitrage Pricing Theory)等である。
科目目的
金融に関する制度的・機能的側面に関して体系的に、また金融リテラシーとより結びつきの強い現代ファイナンス論の基礎を学習することが本科目の目的である。
到達目標
1. 伝統的な金融論に関して正確に理解・習得すること
2. 現代ファイナンス論の基礎を確実に習得すること
授業計画と内容
以下を予定している(なお、授業の進捗や本科目を取り巻く状況の変化等により多少の変更を伴う場合がある)。
第 1 回 イントロダクションとガイダンス
第 2 回 金融論とは
第 3 回 貨幣と決済の仕組み
第 4 回 銀行による貨幣の供給
第 5 回 貨幣と金融取引
第 6 回 直接金融の仕組み
第 7 回 間接金融の仕組み
第 8 回 金融市場と金融資産
第 9 回 リスクと金融制度
第10回 デリバティブズとリスクの移転
第11回 利子率と収益率
第12回 金利と資産価格
第13回 金利と企業行動及びマクロ経済
第14回 金融政策
第15回 現代ファイナンス論とは
第16回 証券市場の形成と発展
第17回 現代ファイナンス理論の歩み
第18回 現代ファイナンスの最近の展開
第19回 現在価値と内部収益率
第20回 確実性下での資源配分
第21回 リスクと投資家の選好
第22回 平均・分散アプローチ
第23回 最適なポートフォリオ選択
第24回 市場の均衡価格とCAPM(Capital Asset Pricing Model)
第25回 CAPMの拡張
第26回 パフォーマンス評価
第27回 市場効率性
第28回 マルチ・ファクター・モデルからAPT(Arbitrage Pricing Theory)へ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テキストの内容等に関連して授業中に補完的に講義・解説する事項についてきちんと理解しておくことは、本授業における受講生にとっての課題とします。これらについては、各自で授業外学習として再度しっかり確認し、きちんと習得するよう努めてください。なお、これらの事項を受講生にとっての課題としているにもかかわらず、例えば専門用語等につき、イメージがつかめるよう、口頭での追加解説等もしますが、再度、これらについての各人における確認・習得努力は本授業の受講生にとっての課題です(金融論関係は専門用語・概念の多い科目・領域です)。この自分自身による確認・習得努力の過程が知識の定着に非常に重要であることを理解するよう望みます。上記についてきちんと理解・認識したうえで本授業を受講してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
中間試験 | 35 | 試験の点数により評価する |
期末試験(到達度確認) | 35 | 試験の点数により評価する |
レポート | 15 | レポートの内容、形式、水準を総合的に評価する |
平常点 | 15 | 出席したうえでの受講態度、授業における各種取り組みを評価する。また大学生としての学業に対する姿勢や常識・マナー等についても評価対象とし、問題がある場合には平常点の評価割合を超えて減点対象とする。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
課題等を通じて学生各自でも考える機会を設ける
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
細野 薫 他 著、「グラフィック金融論」、第2版(2019/4/10)、新世社(ISBN︓978-4883842896)
その他特記事項
本授業は対面形式のみで行います。ガイダンスや授業中に全体に向けてアナウンスした事項は、繰り返し個別に伝達はしないので留意してください。また、授業中の私語、不可思議な離席等々、授業・講義の妨げとなる行為や学習に無関係な行為は厳に慎んでくださいー自らの責任感と大学生としての自覚・常識・マナーをもって担当教員や他の受講生の迷惑となる行為は厳に慎んでください。
その他の事項として以下についても認識・留意してください。
(1) 遅刻・欠席等による授業での情報享受の機会の喪失に対しては自己責任で対処して下さい。
(2) 公欠届等の大学や所属学部が認める公式な文書の提出ができない各種の私的・個別事情への対応は原則できませんので予め留意ください。
(3) 各種の私的・個別事情については自分自身のこととして、自助努力により対処してください。
(4) 授業時間中に質問に対応する時間を設けますが、本授業と直接関係のない質問・照会、一般常識に照らし不可思議な質問・照会、道理や合理性を欠いた質問・照会は控えて下さい。
(5) 情報管理・保護や公平性の確保等の観点から、板書やスライド等のスマートフォン等による写真撮影は厳に慎んでください(該当者については学籍番号と氏名を控え大幅に減点します。また状況等によっては即、単位認定不能とする場合があります)。