シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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学校カウンセリング演習(教育分野に関する理論と支援の展開) | 2025 | 前期 | 火2 | 文学研究科博士課程前期課程 | 富田 拓郎 | トミタ タクロウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-PY5-115S
履修条件・関連科目等
なし(末尾に「その他特記事項」があります。必ず参照してください)
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
スクールカウンセラー制度が始まってから四半世紀が経過しました。学校を取り巻く環境は当初と大きく変化し、平成時代に入ってから政府・行政の主導で多くの教育改革がおこなわれましたが、問題は依然として山積したままです。近年ではスクールカウンセラーに加え、スクールソーシャルワーカー、さらにはスクールロイヤーなど、学校を支援するさまざまな専門家も加わり、個人臨床を超えたスクールカウンセリング業務の高度な専門性(特に学校への組織支援能力と教員、保護者をはじめとする多くの関係者とのコーディネーションスキル)が求められています。こうした包括的スクールカウンセリングの知識と実践を学ぶことは、公認心理師、臨床心理士になろうとする人にとって必須といえます。
本科目では、1)スクールカウンセリング(学校カウンセリング)に関する基本的枠組みと基礎的理論を学び、2)スクールカウンセリングに関する事例(不登校、いじめ、非行、特別支援教育、虐待など)を読み解き、スクールカウンセリングにおける実践的な対応を学びます。授業では履修者によるテキスト輪読・発表の上でワークを積極的におこない、履修者との双方向的な議論を深めていきます。指導教員はスクールカウンセラーの実務経験者として実践的な知識を体系的に指導します。
科目目的
教育分野に関わる公認心理師や臨床心理士、スクールカウンセラーの実践について学びます。具体的には、1)スクールカウンセリングの理論的基盤(発達、愛着、感情、ソーシャルスキルなど)と基礎知識(教育相談、生徒指導、特別支援教育と発達障害、キャリア教育、チーム学校、コンサルテーション、アセスメントなど)および枠組み(関連法規、ユニバーサルデザイン、倫理的配慮と守秘義務など)、2)スクールカウンセリングの業務と事例(不登校、いじめ、非行、発達障害、虐待など)と危機支援について、演習形式で多面的に学んでいきます。
到達目標
この科目を履修することで公認心理師、臨床心理士がスクールカウンセラーとしてどのように活動し、どういう点に留意して業務遂行するか、実践的な知識を身につけることができます。これは将来のスクールカウンセリングの実践に、直接的に役立てることが可能です。
授業計画と内容
(予定は変更することがあります)
第1回:オリエンテーション 自己紹介、趣旨説明、発表分担決め等
第2回:理論(1)日本の学校の現状と課題
第3回:理論(2)子どもの支援に関する法律や枠組み
第4回:理論(3)学びのユニバーサルデザインと安全管理、子どもの包括的理解(コンサルテーション、アセスメント)
第5回:理論(4)実践のための基礎理論(発達、感情、愛着、ソーシャルスキル)
第6回:実践(1)不登校(小学校)
第7回:実践(2)不登校(中学校)
第8回:実践(3)いじめ(小学校)
第9回:実践(4)いじめ(中学校)
第10回:実践(5)非行(小学校)
第11回:実践(6)非行(中学校)
第12回:実践(7)特別支援教育(小学校)
第13回:実践(8)特別支援教育(中学校)
第14回:実践(9)虐待とトラウマ・インフォームド・ケア
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1)履修者の発表と討論が中心となります。発表者はテキストのみならず関連文献まで含めて精読した上でレジュメを作成し、授業に臨んでください。
2)毎回の授業時間で指定したワークや事後課題に取り組んだ上で、次回の授業に参加してください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 発表内容の完成度(50%)、毎回のワークやディスカッションへの参加・関与の程度(50%)から受講者の成績を総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2002〜2005年度まで東京都公立学校スクールカウンセラーに従事し、都内公立中学校3校のスクールカウンセラーを務めました。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
講師の実務経験をもとに、具体例を交えつつわかりやすく講義します。
テキスト・参考文献等
<テキスト>
本田恵子・植山起佐子・鈴村眞理(編)『改訂版 包括的スクールカウンセリングの理論と実践 ー子どもの課題の見立て方とチーム連携のあり方-』 金子書房 2019年
(ほか、参考文献は随時紹介します)
その他特記事項
1)この科目は公認心理師資格取得にあたり履修の必要な大学院科目です。(詳細は各自で確認してください。)
2)本科目の履修にあたっては、本学文学部心理学専攻選択必修科目「学校臨床心理学」を履修済であることを一応の前提とします。もし未履修の場合は事前に指導教員に申し出て、指示に従ってください。