シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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臨床心理査定演習Ⅱ | 2025 | 前期 | 火1 | 文学研究科博士課程前期課程 | 富田 拓郎 | トミタ タクロウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-CY5-112S
履修条件・関連科目等
心理学専攻 臨床心理学コース
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
臨床心理士の基礎的スキルとして心理アセスメントの習熟は必須です。前半では最新のMMPIー3を中心に、代表的なアセスメントについて、受講生の担当する臨床事例もしくは受講生同士でデータを取り、実習・解釈を行い、プロトコールを作成し、フィードバックまで実施します。回答した人(クライアント・受講生等)への適切なフィードバックの方法や留意点については、随時コメントを加えていきます。(時間に余裕があれば)近年注目されているものに精神症状評価があります。クライアントや患者、臨床現場などに応じて適切な評価尺度を使い分ける必要がありますが、抑うつや不安の尺度を用いながらさまざまな尺度の違いについて学びます。
後半では、日本の臨床現場では学ぶ機会の少ない、DSM-5ーTRに基づく精神症状評価に関する実習(主として精神症状評価のための半構造化面接(SCID))等も併せて行います。そして複数のアセスメントや評価手技で得られたデータ・結果を、どのように臨床現場で活かしていくかを具体的に考えていきます。本科目を受講することで、医療、教育、福祉、司法、産業など、広範な臨床現場での即戦力となるスキルを得られます。
科目目的
この授業では、行動面、パーソナリティ、精神症状評価など、主として質問紙法、行動観察、面接によるアセスメントを学びます。
到達目標
アセスメントの実施から結果の分析、回答者へのフィードバック法を学ぶことで質問紙法アセスメントの基礎的技法を習得できるとともに、多くの臨床現場で注目されつつある精神症状評価に関して必要な面接スキルを習得できるようになります。
授業計画と内容
(予定は変更することがある)
第1回:オリエンテーション・ガイダンス
第2回:臨床心理査定概論-異常心理学から見たアセスメント(DSMをベースとして・・・日本の臨床心理学が抱える問題まで)-
第3回:パーソナリティ測定の質問紙法(1)MMPIー3(理論)
第4回:パーソナリティ測定の質問紙法(2)MMPIー3(実施の手引きと体験実習)
第5回:パーソナリティ測定の質問紙法(3)MMPIー3(プロトコール解釈・作成)
第6回:精神症状評価のための質問紙法:その他のアセスメント(解説)
第7回:アセスメント報告書の作成法と本人への結果フィードバック
第8回:精神症状評価:面接(1)概論
第9回:精神症状評価:面接(2)気分障害(理論、症状論)
第10回:精神症状評価:面接(3)気分障害(実践演習、ロールプレイもしくは動画)
第11回:精神症状評価:面接(4)不安障害(理論、症状論)
第12回:精神症状評価:面接(5)不安障害(実践演習、ロールプレイもしくは動画)
第13回:精神症状評価:面接(6)その他の精神疾患(評価のためのコツ)
第14回:まとめ―諸技法から得られた結果・データの活用法(現場でどう使うか?)―
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
特にDSMに関する知識は一通り学んでから出席してください。毎回授業前に前の回に配布したレジュメに必ず目を通した上で出席すること。また、授業の最後に提示する課題に必ず取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | アセスメントに関するプロトコルおよび結果の分析を複数名に実施したレポートを評価する。 |
平常点 | 30 | 授業での発表や発言の積極性を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【参考書】
松本真理子・森田美弥子(編) (2018) 心理アセスメント 心理検査のミニマム・エッセンス(心の専門家養成講座③)ナカニシヤ出版
高橋三郎・大野裕(監訳) 2023 DSM-5-TR 精神疾患の分類と診断の手引 医学書院
北村俊則(著) 2022 精神・心理症状学ハンドブック[第4版] 日本評論社
(ほか、授業中に適宜指示)
その他特記事項
質問紙法アセスメントも面接法も,「相手」(クライアント、ロールプレイ役の受講生やアセスメント実習への協力者等)に、いかに敬意を表することができるかということが重要です。受講生には対人的な良識と常識を併せ持ち、常に失礼のないように、相手に対する尊敬と感謝の念を持ちながら、受講に臨んで下さい。