シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本語BⅣ(ろ)(B系列) | 2025 | 通年 | 火4 | 学部間共通科目 | 松本 美香子 | マツモト ミカコ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
UW-JP2-J92M
履修条件・関連科目等
外国人留学生対象の自動登録科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
B系列日本語BⅣは文章表現(作文)のクラスです。前期では、学術的文章の知識や技術を使用して、調査型レポートを執筆します。後期では、前期の調査型レポートの結果をに基づき、課題解決のための行動計画書を作成し、学術的発表を行います。それに伴い、SNS・メールの適切な使用についての知識と技術を習得します。授業は、単元ごとに構成されています。各単元は、指定された課題を理解し、作成し、提出することで展開されます。また、毎回の授業で、特定の「言語表現」や「内容・構成」の理解を深めます。課題を達成する際には、相互活動を行います。
科目目的
本授業を履修する学生が、日本語の学術的文章の知識・技術を幅広い文脈で使用することを目的とします。
到達目標
上記の目的達成のために、具体的には以下の目標を設定します。
⑴学術的文章の知識・技術を用いて、日本語で調査型レポートを作成できる
⑵学術的文章の知識・技術を発展的に用いて、メールを作成することができる
⑶学術的文章の知識・技術を発展的に用いて、学術的発表をすることができる
⑷課題を達成する過程で、他者と円滑にコミュニケーションを図ることができる
授業計画と内容
前期
第1回 ガイダンス:授業の目的、授業計画などの解説
第2回 序論⑴:序論の役割・テーマ設定
第3回 序論⑵:背景説明 ★ピアリーディング
第4回 序論⑶:問題提起 ★ピアリーディング
第5回 序論⑷:方向づけ・調査計画 ★ピアリーディング(提出)
第6回 本論⑴:本論の役割・調査報告
第7回 本論⑵:データ整理
第8回 本論⑶:論拠提示
第9回 本論⑷:結論提示
第10回 本論⑸:行動提示
第11回 本論⑹:★ピアリーディング (提出)
第12回 結び⑴:結びの役割
第13回 結び⑵:全体のまとめ・意義・展望 ★ピアリーディング (提出)
第14回 授業の総括・後期への課題
後期
第1回 ガイダンス:授業の目的、授業計画などの解説
第2回 メール・SNS⑴:私的利用ー私的場面と言語表現
第3回 メール・SNS⑵:公的利用ービジネスメールの基本
第4回 ビジネスメール⑴:構成(はじめと結び)
第5回 ビジネスメール⑵:感謝 ★メールでのやりとり
第6回 ビジネスメール⑶:謝罪 ★メールでのやりとり
第7回 ビジネスメール⑷:相談・質問/抗議・賞賛 ★メールでのやりとり
第8回 ビジネスメール⑸:決意・反省 ★メールでのやりとり
第9回 ビジネスメール⑹:依頼・提案/回答(了承・断り) ★メールでのやりとり
第10回 ビジネスメール⑺:案内・報告、広告の作成 ★メールでのやりとり
第11回 個人発表・質疑応答⑴ ★メールでのやりとり (提出)
第12回 個人発表・質疑応答⑵ ★メールでのやりとり (提出)
第13回 個人発表・質疑応答⑶ ★メールでのやりとり (提出)
第14回 授業の総括
※都合により変更する場合もありますので、予めご了承ください。
※課題を達成する際に、相互活動(★)を取り入れています。
※毎期、「日本語サポーター(日本人学生など)」との活動を予定しています。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 提示する課題について、指示した書式に準拠し、説得力のある表現内容を有しているか。 |
平常点 | 20 | 授業に参加し、積極的に課題に取り組んでいるか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が70%に満たない場合は単位を与えない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
必要に応じてメールにて個別指導を行う。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト(前期)】
浜田麻里・平尾得子・由井紀久子『大学生と留学生のための論文ワークブック』くろしお出版、1997年
【テキスト(後期)】
ありません
※その他、適宜、プリント(レジュメおよび資料)を配布します。
【参考文献(通年)】
二通信子・大島弥生・佐藤勢紀子・因京子・山本富美子『留学生と日本人学生のためのレポート・ 論文表現ハンドブック』東京大学出版会、2009年
佐渡島沙織・吉野亜矢子『これから研究を書く人のためのガイドブック:ライティングの挑戦15週間:第2版』ひつじ書房、2021年
【参考文献(前期)】
近藤裕子・由井恭子・春日美穂『失敗から学ぶ大学生のレポート作成法』ひつじ書房、2019年
佐渡島沙織・オリベラ,デイエゴ・嶼田大海・デルグレゴ,ニコラス『レポート・論文をさらによくする「引用」ガイド』大修館書店、2020年
佐渡島沙織・坂本麻裕子・大野真澄『レポート・論文をさらによくする「書き直し」ガイド:大学生・大学院生のための自己点検法29』、2015年
酒井聡樹『これからレポート・卒論を書く若者のために:第2版』共立出版、2017年
【参考文献(後期)】
藤田英時『メール文章力の基本』日本実業出版社、2010年
中川路亜紀『ビジネスメール文章術』ダイアモンド社、2013年
平野友朗『そのまま使える!ビジネスメール文例大全』ナツメ社、2021年
村上英記『「きちんとした敬語と表現」がすぐに見つかるビジネスメール言い換え辞典』日本実業出版社、2012年
山口拓朗『伝わるメールが「正しく」「速く」書ける92の法則』明日香出版社、2017年
酒井聡樹『これから学会発表する若者のために:ポスターと口頭のプレゼン技術:第2版』共立出版、2018年
三浦香苗・岡澤孝雄・深澤のぞみ・ヒルマン小林恭子『最初の一歩から始める日本語学習者と日本人学生のためのアカデミックプレゼンテーション入門』ひつじ書房、2006年