シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
宗教社会学/宗教 | 2024 | 後期 | 木3 | 文学部 | 平野 直子 | ヒラノ ナオコ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-SC2-K311
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この講義では、宗教社会学の視点を用い、現代日本社会における広い意味での「宗教」に関するトピックーー新宗教、スピリチュアル、カルト問題、政治と宗教、お墓とお葬式、グローバリゼーション――を見ていく。またそれにより、われわれの生きる社会――「近代社会」と呼ばれる社会の一バージョン――について考察を深めていく。
各回ではテーマごとに講義を行い、それぞれについて基本的な知識や背景を示すとともに、どのような社会学的視点が有効か、何が論点・問題とされているのかを解説していく。
科目目的
現代日本社会において(広い意味での)「宗教」に関わる問題にはどのようなものがあるのを理解した上で、それらに対する社会学的な観点を習得すること、また異なる信条や文化を持つ人々との共生について深く思考し、生じ得る問題についてお互いを尊重した議論ができるようになることを目的とする。
到達目標
・現代日本の「宗教」「宗教文化」に関する問題にどのようなものがあり、自らの日常生活・社会生活にどのように関わっているか/関わりうるかを把握し、それらに対して正確な知識を身につけること。
・上記を社会学の概念や枠組みを用いて論じられるようになること。
授業計画と内容
第1回 オリエンテーション:宗教とは何か/宗教社会学について
第2回 日本社会における宗教の基礎知識
第3回 新宗教と日本の「近代」(1)「近代化」と新宗教
第4回 新宗教と日本の「近代」(2)戦後日本社会と新宗教
第5回 現代日本社会と宗教(1)消費社会における宗教と「スピリチュアル」その1
心理学化/セラピー文化
第6回 現代日本社会と宗教(2)消費社会における宗教と「スピリチュアル」その2
消費社会と「スピリチュアル」
第7回 現代日本社会と宗教(3)宗教と社会活動
第8回 現代日本社会と宗教(4)巡礼文化とツーリズム
第9回 現代日本社会と宗教(5)「民俗宗教」の現在/消費社会と宗教
第10回 現代日本社会と宗教(6)変わりゆく葬儀・墓
第11回 現代日本社会と宗教(7)グローバル化と宗教/世俗化論再考
第12回 「カルト問題」と社会
第13回 現代日本における宗教と政治
第14回 教育における宗教と道徳
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1.各回の内容は、指定テキストの各章とおおよそ対応している。授業前にアップロードされる予習教材ともに、あらかじめ読んでおくこと。
2.授業終了後、指定された時間までに授業中に示した質問への回答をmanabaの「小テスト」機能にて提出すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 80 | 社会学的な概念や枠組みを用いて、現代日本社会の宗教に関わる諸現象の説明を行うことができるかを評価する。 |
平常点 | 20 | 毎回の課題の提出状況や内容を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
課題の回答への講評や、質問への回答は、manabaに文書でアップロードする。講義内容にも適宜取り入れる。
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
受講生の講義内容についての見解や感想を毎回予習教材上で共有することで、ディスカッションに近いやり取りが行われる。
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
『宗教と社会のフロンティア―宗教社会学からみる現代日本―』(高橋典史・塚田穂高・岡本亮輔編著、勁草書房、2012年)
※その他は、授業内で適宜紹介する
その他特記事項
・われわれの生きる社会は「近代社会」という、特有の形式を持った社会の一つです。宗教を社会学的に見ることは、宗教だけでなく「近代社会」がどのようなものか、われわれの社会がどのようなものかを深く考えることにつながります。講義で扱うトピックは身近なものが多いですが、全て上記のような問題意識につながっていることを頭に置きながら受講してください。
・教科書は各トピックについて詳細に知るためには不可欠です。
・本授業はオンデマンド形式のオンライン授業です。毎週時間割上の講義の時間に、講義動画と文書や動画の資料がmanabaの「コースコンテンツ」にアップロードされます。それらを視聴して数日以内に課題の回答をmanaba「小テスト」機能でアップロードすることで、この授業の「出席」となります。
・授業についての連絡はmanabaにおいてなされます。毎回授業前にチェックしてください。特に第1回目の授業前には、必ずmanabaの本授業の「お知らせ」を確認してください。