シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本美術史(近現代)/日本美術史B | 2024 | 後期 | 木2 | 文学部 | 三上 美和 | ミカミ ミワ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-HR1-T205
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本近現代の美術史の基本的な流れとあわせ、美術と工芸の代表的な作例を紹介します。毎回数多くの美術、工芸作品を紹介しますが、それらはいずれも作られた時から今まで大切に守り伝えられたものです。授業ではそのような観点から、作品が作られた時代背景についてもお話しします。本講義が多くの作品と皆さんとの出会いの場となれば幸いです。
受講者は事前に高校生用の日本史の教科書の近代以降の箇所を確認し、受講後は配布資料を読み返してよく復習してください。さらに、レジュメに記載した参考文献に目を通すと、より理解が深まるでしょう。
講義は幕末以降の近代美術を扱いますが、言うまでもなく、それらは前近代と密接につながっています。受講者はできるだけ前期の講義を受講し、江戸時代までの日本美術の流れについてのおおまかな内容を踏まえておくことをおすすめします(授業ガイダンスでも日本美術史の基礎的な文献を紹介します)。
講義の冒頭では、レポートの課題の参考にもなるように、毎回授業に関わる展覧会を紹介します。
また、講義の最後の15分程度、授業についての感想を書く時間を設けます。それらは出席を確認すためもありますが、皆さんが講義の内容に集中し、期末レポートをまとめる際の参考にすることを目的としています。皆さんの積極的な参加によって、お互い有意義な時間になることを期待しています。
科目目的
本科目の目的は、近現代の日本美術史における基本的な作品と、それらが生み出された背景を理解することです。
到達目標
授業で近現代の作品とそれらが作られた社会背景を知ることにより、近現代美術に関する基本的な見方を習得し、将来、自分で日本美術を楽しみながら学ぶ土台作りを行うことを到達目標とします。
授業計画と内容
授業計画(進捗状況により、若干変更する場合があります)
第1回 ガイダンス
第2回 美術とは?日本美術の始まり
第3回 明治の洋画
第4回 幕末から明治の日本画
第5回 岡倉天心、フェノロサと明治の日本画
第6回 明治以降の京都の日本画
第7回 明治以降の彫刻
第8回 芸術の支援者 原三溪
第9回 大正から昭和の美術と工芸
第10回 大正から昭和の関西画壇
第11回 昭和戦前の洋画
第12回 戦後の美術(1)日本画
第13回 戦後の美術(2)洋画、彫刻、工芸
第14回 まとめと補足
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
前回の講義を配布資料を読み返す、参考文献を読むなどでよく復習することと、次回の配布資料を講義前によく読んで予習すること。また、さらに余裕があれば、授業に関連したテレビ番組の視聴、関連する展覧会見学、美術館のホームページ閲覧も授業時間外の学修とします。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 1)レポートの課題に適切に応えられているか。 2)レポートの体裁が整えられているか。 |
平常点 | 30 | 講義に積極的に参加しているかどうかを、平常点(下記の「備考」参照)で評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
「平常点」について
1)講義の冒頭の点呼
2)最後の最後でmanabaのレスポンを通じて提出する感想文
以上の1)、2)をもって出席とします。初回ガイダンスでも伝えますが、感想文はmanabaから提出します。その場で間に合わない人は、授業後15分以内にmanaba上にアップしてください。
*冒頭の出席の点呼で呼ばれた人のみ、manaba上で感想文を提出してください。レスポンで出席の登録をしなかった人は、感想文を記載しても出席と認めません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
・マナバのレスポンを使った出欠確認。
・授業の感想のマナバのレポート提出(授業参加者の相互閲覧により、出席者同士のコミュニケーションを図る)。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
美術館学芸員の経験を踏まえて講義します。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
美術館で勤務している経験を活かし、美術館や博物館の展覧会などの最新情報も積極的に発信することで、受講生が展覧会などで作品に接し、日本美術を身近なものとしてとらえられるような授業を行います。
テキスト・参考文献等
辻惟雄監修『カラー版 日本美術史』(増補新装版)美術出版社、2002年、
林洋子編『芸術教養シリーズ8 アジア・アフリカと新しい潮流 近現代の芸術史 造形篇II』幻冬舎、2013年
その他、授業中に適宜紹介します。
その他特記事項
講義の最後に授業内容の振り返りと質疑応答の時間を設けます。双方向の授業のときには、授業の理解度を図り、かつ積極的な参加をうながすため、受講生に意見を求める場合があります。
講義では美術作品とあわせて、「美術」の用語や概念が近代以降に登場しれたことなど、皆さんにとって意外に思われる事実も取り上げます。レジュメや講義の動画を通じて、日本美術の面白さを少しでも伝えられたら嬉しく思います。皆さんも自分のお気に入りの作品を見つけるつもりで、積極的に授業に参加してください。
質問や感想は、授業の最後の時間に直接質問する以外に、manabaの掲示板を通じて提出しても結構です。お互いの疑問や感想を共有することで、授業の理解が深まることを期待しています。