シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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音楽/音楽A | 2024 | 前期 | 木2 | 文学部 | 渡辺 祐介 | ワタナベ ユウスケ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-AS1-T208
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「音楽」が無条件・野放図に溢れている現代、普段私たちが耳にしている音楽のルーツを辿っていくことで、「いま」音楽に触れること・自ら音楽を発信していくことの根本的意義を考える。
科目目的
音楽・比較音楽の授業は、総合教育科目内の一般教養としての科目になります。西洋音楽そのものへの理解を深めることのみならず、その時代その時代の社会背景、音楽と社会システム、他の芸術との関わりを学ぶことで、音楽を中心としてより広い芸術分野への理解を深めることを目的とします。
到達目標
日常的に聴いている「音楽」(クラシック、ポピュラー音楽、民族音楽等) の共通の特徴は何か。それが様々な民族音楽とどう違うのか。その具体的な違いを耳でわかるようになること。また「楽音を使っているのか、ノイズが優勢か」「拍子感覚はどの程度あるのか」「ハーモニーの概念はあるのか」の三点について、分析的に考察できるようになること。また、歴史的に社会がどのようなタイプの音楽を求めるようになっていったのか、歴史的観点から論ずることができるようになること。
授業計画と内容
1.オリエンテーション - 西洋音楽の歴史を学ぶ意味
2.古楽・クラシック・現代音楽ー西洋音楽の三つのエポックについて
3.多声音楽の始まり
4.中世音楽の黄金時代と衰退
5.ルネサンス前期と無伴奏合唱
6.ルネサンス後期と劇化する音楽
7.バロック音楽と絶対王政
8.「音楽の父」バッハ
9.ウィーン古典派と近代市民音楽の始まり
10.ベートーヴェンの特異さと偉大さ
11.ロマン派音楽の美学
12.ロマン派と芸術宗教
13.前衛への越境と近現代音楽
14.まとめ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
個人の趣味嗜好に関わらず、あらゆるジャンルの音楽を聴いてみる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | manaba上で作文形式で提出。自らの考えをしっかり文章で表現出来ているか。 |
レポート | 30 | 扱った作品に関するレポートを作成し提出する(毎週ではなく、こちらが課題を出した時のみ) |
平常点 | 40 | 授業の資料を読み込み、そこで取り上げられている音楽作品を聴いてみたか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
声楽家 (バス)、指揮者。主にバロック〜古典派の声楽作品でソロ、アンサンブル歌手として活動。また、2018年より若いピリオド楽器 (いわゆる古楽器) 奏者が結集したオーケストラ「オルケストル・アヴァン=ギャルド」の音楽監督として、特にベートーヴェンの作品を多数指揮・演奏している。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
クラシック音楽作品を紹介する際、演奏家目線での捉え方も盛り込んでいく。また、声楽家としての視点から音楽の持つ幅広い「歌謡性」にも触れていきたい。
テキスト・参考文献等
参考文献 ①著者 ②書名 ③出版社、出版年、出版地
岡田暁生「西洋音楽史」(中公新書) 、中央公論新社、2005年、日本
その他特記事項
西洋音楽史を14回の授業で俯瞰するのは非常に大変ですので、一回一回の授業を大切にしてください。
授業内容での不明な点は授業中に質問してくださって結構ですし、授業後に教員に直接質問してくださっても構いません。また、manabaでの質問等も随時受け付けます。