シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
後期教養演習(人間礼賛) | 2024 | 前期 | 月4 | 文学部 | 大田 美和 | オオタ ミワ | 3・4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-IF3-U300
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
文学部13専攻の枠を超えて、文学部の先生方と自分の専門をこえて、いろいろな角度から、さまざまな話題について語ります。言語や時間、映画や絵画、詩や小説など、文学、学問、芸術にかかわる、ありとあらゆるテーマを、地域も時代も網羅して、縦横無尽に議論します。異分野の先生同士の異種配合により、思いもよらないアイデアや思想が、生まれてくることでしょう。何が飛びだすかわからない、このカオスに、あなたもいちど巻きこまれてみませんか?!普段の講義では見られない、先生方のさらなる魅力を発見できると思います!
科目目的
今、この時代に人文学を学び、人文知を得ることの意味や意義について考えることや、学問として専門的に学ぶことの糸口をつかみ、履修者諸君の興味範囲を拡大していくことを目的とします。
文学部の先生方と多様なテーマについて議論を行い、この時代に文学部において学ぶ意義や意味を改めて問い直したいと思っています。昨今、文学や哲学などの人文科学に対して、自然科学に比して実学的利益や有益性がないとの声も聞かれます。しかし、人文科学が役に立たないのではなく、私たちが人文科学を役立てることができる知性や言葉を備えた人間になることができるのか否かが問われていると考えます。それゆえ、私たちにとって切実な問題に向き合い、人文科学における知を私たちがいかに生かしうるのかを問うところに、はじめて人文科学の言葉の力が宿ると考えます。そうした人文知の意義を受講者の皆様と共有していくことをこの科目では目指します。
到達目標
この時代に、人文学を学び、人文知を得ることの意味や意義について自分なりの価値観や目的を形成すること。
授業計画と内容
第1回:イントロダクション
第2回:人文知を学ぶ意味や意義について
第3回:自分の研究分野とどのようにして出会ったのか
第4回:人文学的研究のあり方について
第5回:いかにして私は〇〇(専門分野)にのめりこんだのか
第6回:子どものころの知的興味・関心の対象と将来への影響について
第7回:詩、小説、映画等、フィクションの意味について
第8回:人間のあり方を考察する人文学について
第9回:研究と世界の解像度について
第10回:概念の創造をする人文学
第11回:人文学は進歩・進化するのか
第12回:社会における人文学について
第13回:卒業論文作成という研究を行うにあたって学生に求めたいことについて
第14回: 授業で扱った内容についての総括・質疑
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
広く多様な分野を学ぶことができる文学部で学ぶ意義や意味を改めて考えてもらいたいと思います。授業を受けたうえで、自身の興味関心を拡大していくためにも、積極的に図書館を利用してほしい。実際に足を運ぶこと以外にも、データベース(CiNiiやJSTORなど)を利用すればさまざまな専門的文献を読むことができるし、図書館の電子ブックサービスも海外文献を中心に充実しているので、いつでもどこでも、古今東西の人類の英知に触れることができるだろう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 50 | 学期末に講義で扱われたテーマに関するレポートを課します。 |
平常点 | 50 | 毎回の小テスト10点満点×12回=120点を最終的に50点に換算する。欠席は0点となり、4回以上の欠席は評価の対象外となる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
・各回の最後に行われる「小テスト」は、講師が示す課題について、各自manabaの「小テスト」ページで自由記述方式の300字程度の解答を書くこととなる。
レポート採点基準
設問の要求に応える内容になっているか(30点)
論述として矛盾がないか、論理的な展開・構成を示すことができているか(30点)
論述のなかに履修者独自の個性的、独創的発想が盛り込まれているか(30点)
学生としてふさわしい表現や記述が行われているか(10点)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
5冊の歌集、1冊の詩集、1冊のエッセイ集を出版する等、1980年代後半より創作表現活動に従事。
2023年には、アフガニスタンの詩人ソマイア・ラミシュの呼びかけに応えた世界の詩人たちの詩集『詩の檻はない』の日本語版とフランス語版に参加。来日したソマイア・ラミシュとの対談に登壇。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
文学研究者であり、文学表現者であるという経験と利点を生かして、人文学と社会の関係について、多様な視点から問題提起を行ない、提言を行なう授業が実施できる。
テキスト・参考文献等
毎回、適宜、必要参考文献やレジュメのコピーを配布します。