シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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東洋史概説 | 2024 | 前期 | 火5 | 教職 | 鈴木 恵美 | スズキ エミ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
QC-TC3-A901
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業は、教職課程の「教科に関する科目」の一つです。そのため、受講学生のみなさんが、実際に教壇に立ち、世界史(世界史探究・歴史総合)の授業ができる力を養成したいと考えています。本授業を通して、どのようにしたら生徒たちが一見複雑なイスラーム史に関心を持ち、問題意識を持ってくれるのか、一緒に考えたいと思っています。西アジアとは何なのか世界史(東洋史・西アジア史)を学ぶ意味や意義とは何か、こうした問題について、受講学生の皆さんとともに考えます。
科目目的
本科目は、教職科目の「教科に関する科目」です。社会科の歴史分野、地理歴史科の世界史探究・日本史探究・歴史総合などの科目の中で、西アジアの歴史に関する内容が指導できる力を受講生につけていただくことが、目的です。
到達目標
授業内で課題が指示されることがあります。具体的には主に、授業内容に関連する関連文献、関連資料の検索、調査を行なってもらうことがあります。これにより、受講学生が、西アジアの歴史に関する内容の教材研究を、自身の力でできることを目指します。そして、こうして受講学生が見つけた関連文献、関連資料の中から、何か一つを深めていただきたいと計画しています。これにより、西アジア史・東洋史の分野の中で、受講学生が、「自分なりに深めた」分野をつくり、今後は自身の力で教材研究し続ける力を身に付けてもらうことを、目標にしています。
授業計画と内容
第1回 イスラーム史をどう読み解くか
第2回 イスラームの誕生
第3回 イスラーム支配地域の拡大の原動力
第4回 ウマイヤ朝とアッバース朝初期、アッバース革命の背景
第5回 支配者と奴隷、マムルーク、トゥルク系諸王朝
第6回 十字軍とモンゴル、イスラーム史の英雄はサラディンかバイバルスか
第7回 マムルーク朝とペスト、イルハン朝
第8回 オスマン帝国、「女人政治」、サファヴィー朝、
第9回 オスマン帝国の弱体化、「西洋の衝撃」、イスラームと近代化
第10回 近代化の試みと障害
第11回 オスマン朝解体と「二枚舌外交」の実際
第12回 アラブ民族主義とアラブ連合共和国、イスラエル建国
第13回 イスラーム急進派の台頭の背景
第14回 「アラブの春」の実像と露呈した課題
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 学期末に到達度確認のための学期末試験、もしくは学期末レポートを課す。 |
レポート | 40 | 授業を通じて、自身で教材研究ができる力を育成するために、資料リサーチの課題(小レポート)を課す。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
全体的なフィードバックは授業内に行ない、必要に応じて個別の指摘などはmanabaを利用する予定です。
アクティブ・ラーニングの実施内容
その他
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
受講学生が取り組んだ課題や質問、問題意識を授業の中で活用する。受講生の数にもよるが、授業内で学生に発問し、その問題について考え、話し合う。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
近年は、ネット上のサイトや動画の中に、学びに役立つものがあります。そうしたサイトや動画を受講学生とともに、調査し授業にも活かしたいと予定しています。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは指定しません。新課程の「歴史総合」「世界史探究」の各社教科書を随時利用します。
その他特記事項
受講学生には、自分が世界史を「教えることになる」ということを、常に意識することを要望します。