シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究3(商法) | 2025 | 前期 | 月2 | 法学研究科博士課程後期課程 | 伊藤 壽英 | イトウ ヒサエイ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
JG-OL6-106L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
海外進出する日本企業が外国企業と締結する典型的な商事契約を取り上げ、各条項の意味内容を把握するとともに、関連する国内外の裁判例を渉猟し、分析を行う。
科目目的
国際企業法務の実態に触れ、その法的問題を比較法的に分析することによって、問題の所在を正確に把握するためである。
到達目標
国際商事契約から生ずる紛争について、国内外の法律専門家と議論し、解決に向けての論理的過程を明確にできることが目標である。
授業計画と内容
1. 日本企業と国際商事契約
2. 国際売買契約(1):国際売買契約の成立・契約の瑕疵・解除
3. 国際売買契約(2): 国連国際物品売買条約(ウィーン条約)およびUNIDROIT国際商事契約原則
4. 国際販売代理店契約(1):予備的交渉から契約関係の終了まで
5. 国際販売代理店契約(2):長期的な取引関係を終了する場合の法的諸問題
6. 国際ライセンス契約(1):知的財産権等のライセンス契約、とくに守秘義務の範囲や違反の効果
7. 国際ライセンス契約(2):並行輸入に関する裁判例の分析
8. 国際共同開発契約(1):共同開発契約の意義と種類、業務・費用の分担や成果物の帰属・利用に関する法的問題
9. 国際共同開発契約(2): 開発契約締結前の交渉や長期的開発の中途解約に関する諸問題
10. 国際合弁契約(1):合弁契約の構造と諸条項の法的意義
11. 国際合弁契約(2):合弁会社の運営に関する会社法上の問題(株主間契約、デッドロック等)
12. 国際企業買収契約(1):国際的なM&Aの方式・デューデリジェンス・資金調達
13. 国際企業買収契約(2):国際企業買収契約における資産特定・引き渡し、売買価格と支払い、競業避止義務
14. 国際的企業活動とコンプライアンス
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 本講義で取り上げた問題について、資料を参照しながら、その解決に関する自分の見解を論述したレポートを作成する。 |
平常点 | 40 | あらかじめ指定した判例等の資料を分析し、参加者との積極的な意見交換、協調性等を基準として評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
メールやWebexを通じて行う
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
東京弁護士会所属。主に企業法務関係のアドバイスと渉外事件に関する相談業務。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
企業法務や渉外事件を扱った経験から、本科目で学ぶべき基本理論・基本判例の重要な視点を教授する。
テキスト・参考文献等
テキストを使用せずに、事前に資料を配付する。