シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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導入演習1 C | 2025 | 春学期 | 水1 | 法学部 | 森川 智成 | モリカワ トモアキ | 1年次のみ | 2 |
科目ナンバー
JU-AD1-003S
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
今日、日本においても博物館や美術館に日常的に訪れる人が増えており、2024年11月には東京国立博物館でハローキティ展が開催されるなど、従来は保守的と考えられてきたミュージアムも、新たな取り組みを積極的に展開しています。こうした中で、ミュージアムが文物の収蔵・管理・展示といった従来の機能に加え、影響力のある公的機関として人種差別やジェンダー問題、環境危機や地域紛争などの政治的問題の解決に積極的に関与することを求める「ミュージアム・アクティヴィズム」という視点が、世界的に注目されています。本授業では、日本および世界各地のミュージアムがどのような政治的課題に取り組み、どのように解決を目指しているのかを探ることで、現代社会が直面する政治課題への理解を深め、それを論じる力を養います。
科目目的
この授業では、「ミュージアム・アクティヴィズム」の議論を通じて、現代社会が直面する政治課題とそのアプローチ方法を学ぶことを目的とします。
到達目標
本授業を通じて、学生は次の能力を習得することを目指します。
・文献を精読し、現代社会における政治的課題やミュージアムの役割についての理解を深める。
・テーマを設定し、研究を進める手法についての知識を習得する。
・自身のテーマに基づき文献を収集・分析し、多面的かつ批判的に考察する力を養う。
・ディスカッションや発表を通じて、グループで意見を共有し協働するスキルを磨く。
・論理的で説得力のある構成の論文を作成する方法を身につける。
・以上の活動を通じて、学術的なリテラシーを総合的に向上させる。
授業計画と内容
学期の前半では、指定された文献の講読や授業でのディスカッションを通じ、多角的な視点から批判的に考察するスキルを身につけ、その成果をグループで発表します。後半では、自分の興味に基づいて専門家による展示レビューを調査し、要約・批評する方法を学び、最終成果として論理的かつ説得力のある論文を作成します。
【春学期】
第1回 イントロダクション:ミュージアム・アクティヴィズムとは
第2回 文献講読(調査手法について)
第3回 文献講読(ミュージアムと政治)
第4回 文献講読(ミュージアムと社会正義)
第5回 情報検索(別の週に移動する場合あり)、文献の収集と整理
第6回 プレゼンテーション入門
第7回 グループ・プレゼンテーション準備
第8回 グループ・プレゼンテーション
第9回 文献調査課題の設定と具体化
第10回 レビュー文献調査
第11回 レポート執筆の基本
第12回 レポート作成の実践
第13回 レポート・ピアレビュー
第14回 振り返りと秋学期の調査トピックの検討・まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 期末レポート(執筆過程も評価に含まれる) |
平常点 | 70 | 授業やグループ活動への積極的な参加と貢献 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業中に、履修学生は手持ちのコンピュータ、タブレットのいずれかの機器を使用します。授業開始までに機器とインターネット環境を整えておいてください。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業時に指示するほか、資料を適宜配布します。