シラバス
| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 情報イノベーション学特論 | 2026 | 後期 | 火6 | 国際情報研究科修士課程 | 篠﨑 彰彦 | シノザキ アキヒコ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
IG-OI5-SC01
履修条件・関連科目等
情報イノベーションと経済発展について学びたい人材を歓迎します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
シュムペーターが「新結合の遂行」と表現したイノベーションは、狭い意味の技術的、工学的な進歩にとどまらず、「新しい財貨の生産」「新しい生産方法の導入」「新しい販路の開拓」「新しい供給源の獲得」「新組織の実現」といった広範な経済社会の変革を含む概念である。この授業では、ICTの進歩と普及が企業、産業、制度にDXを迫るのは何故か、そのメカニズムをノーベル経済学賞クラスの経済学者等の考えをもとに掘り下げ、現代社会で起きている最新動向を読み解いていく。今学期の授業では、2025年にノーベル経済学賞を受賞したフィリップ・アギオン他『創造的破壊』を取り上げ、報告とディスカッションの輪読方式で進行する。
科目目的
情報通信技術(ICT)の進歩と急速な普及(社会実装)によって様々な領域で起きているイノベーションについて、「人類の知の資産」に立脚して考察し、企業・産業・制度の変革(DX:Digital Transformation)を生みだす原動力とその波及メカニズムへの理解を深めながら最新動向を分析していく。
到達目標
創造的破壊を伴う情報イノベーションについて、基礎的な概念を深く理解しながら、デジタル化が促す企業組織と企業間関係の改革、および、企業の活動舞台である市場の制度改革など、様々な領域で起きているDXの実態を歴史的視点でグローバルに捉えるとともに、身近な実例を踏まえて自ら思考実験を行い、デジタル経済におけるイノベーションの本質を深く考察できるようになる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス:授業の進め方と『創造的破壊』の読み方
第2回 『創造的破壊』の全体像をどう捉えるか
第3回 イノベーションと経済発展:テイクオフの謎
第4回 新技術の導入と効果を得るまでのタイムラグ
第5回 イノベーションと競争の関係
第6回 イノベーションと格差、不平等
第7回 長期停滞の謎をめぐる論争
第8回 キャッチアップ型経済と中心国の罠
第9回 工業化と経済発展の関係を考える
第10回 グリーン・イノベーションと持続可能な成長
第11回 イノベーションへの道:発明・基礎研究の役割
第12回 創造的破壊とファイナンス
第13回 イノベーションとグローバル化
第14回 創造的破壊と政府の役割
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で利用する文献等を事前に読み込み、関連する資料や文献等の調査を加えて考察を深める。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
| 種別 | 割合(%) | 評価基準 |
|---|---|---|
| その他 | 100 | ①事前準備の取り組み姿勢、②報告者としての発表姿勢、③ディスカッションへの参加姿勢など授業に対する平素の貢献度合いを全面的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則として10回以上授業に出席しないと成績評価の対象になりませんので注意してください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
プロジェクターやインターネットを補完的に活用する。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
・日本開発銀行(現日本政策投資銀行)での融資審査、調査・研究、海外駐在)
・経済企画庁(現内閣府)での日本経済分析(経済白書ほか)
・内閣府経済社会総合研究所での客員主任研究官(情報経済に関する実証研究)
・日本経済研究センターでの「情報経済班」主査(主任研究員)
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
日米のマクロ経済分析や企業レベルの融資審査に携わった実務経験を踏まえて、各回の授業で経済の実態や企業行動を具体的、明示的に提示することにより、現実に即した体系的な知識と解像度の高い問題意識を醸成する。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
・フィリップ・アギオン、セリーヌ・アントン、サイモン・ブルネル『創造的破壊の力』(訳:村井章子、東洋経済新報社)2022年.
【参考文献】
・クリステンセン・M・クレイトン『イノベーションの経済学』ハーパーコリンズ, 2024年.
・玉田俊平太『日本のイノベーションのジレンマ(第2版)』翔泳社, 2020年.
・その他、学術誌等に掲載された重要な論文や文献を適宜授業で提示する。
その他特記事項
授業の進行状況により、外部講師を招いたワークショップを適宜行うこともある。