シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本倫理思想特殊研究B | 2025 | 後期 | 水1 | 文学研究科博士課程後期課程 | 大川 真 | オオカワ マコト | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-PE6-102L
履修条件・関連科目等
指定された研究書を事前に読みこむことが必須条件です。また日本倫理特殊研究Bを履修することを希望します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ケンブリッジ学派を代表する思想史家・ポーコックの代表的業績である『マキャベリアン・モーメント』を精読することで思想史の方法を学んでいきます。授業は受講生が事前にテキストを読み込んでいることを前提に、徹底的に一言一句をゆるがせにせず、読解内容を問うていきます。研究者としての基本的な姿勢を身につけてもらいますので、受け身で受講したり、十分な学習意欲がないままに受講することは絶対に避けてください。
科目目的
研究のスケールアップを図る目的で、隣接分野の一つである西洋政治思想史の仕事を学びます。具体的には、「ケンブリッジ学派」を代表するJ.G.A.ポーコック 著、田中秀夫ほか訳『マキァヴェリアン・モーメント ― フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統』(名古屋大学出版会、2008年)を輪読し、その方法論とその特徴を参加者全員で議論していきます。日本倫理思想特殊研究AとB は内容が連続していますので、どちらも受講することを希望します。
到達目標
ポーコックの研究は、「思想」をそれ自体をいかなるコンテキストからも独立したものとしてみる立場や、それとは反対に社会的コンテキストに還元する立場の双方とも批判し、距離をおきます。両者の研究をつぶさに検討していくことで、思想に打たれた歴史的刻印を重視しつつ、また思想の独自の流れ(思想史の独自性)を描いていく方法を学ぶことをを目標とします。
授業計画と内容
第1回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第4章 Part1
第2回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第4章 Part2
第3回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第4章 Part3
第4回 第4章の総括と補足
第5回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第5章 Part1
第6回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第5章 Part2
第7回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第5章 Part3
第8回 第5章の総括と補足
第9回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第6章 Part1
第10回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第6章 Part2
第11回 ポーコック『マキァヴェリアン・モーメント 』第6章 Part3
第12回 第6章の総括と補足
第13回 第4~6章の総括と受講生によるディスカッション
第14回 受講生の研究テーマに対するフィードバック
※進度により上記の予定が変更になる場合があります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎回の授業での発表、質疑応答 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
J.G.A.ポーコック 著、田中秀夫ほか訳『マキァヴェリアン・モーメント ― フィレンツェの政治思想と大西洋圏の共和主義の伝統』(名古屋大学出版会、2008年)
※使用する部分をコピーPDFにして受講生に送ります。