シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国哲学特殊研究A | 2025 | 前期 | 火4 | 文学研究科博士課程後期課程 | 水上 雅晴 | ミズカミ マサハル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-EP6-101L
履修条件・関連科目等
中国の思想と歴史、文言文と現代中国語に関して一定程度の知識を有すること。本授業の内容は中国哲学特殊研究Bと連続しています。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
副題:葛兆光『中国思想史』第二章「七世纪至十九世纪中国的知识、思想与信仰」講読
葛兆光は、知識・思想・信仰の三者の交錯、知識人世界と世俗世界の相互に対する影響に目配りして、独力で中国文明の構造と発展の複雑な実情を描き出しました。本授業では、中国思想史研究の新たな基本文献とも言える同書において宋代思想が扱われている部分を読み進め、中国語の学術的な文章を速く正確に読む能力を向上させるトレーニングをしながら、中国思想領域に属する諸問題とその研究方法を学んでいきます。各項目の担当者は、原文の読解、そして自分で選んだテーマに関して進めた調査と考察の成果とを発表し、発表後は全員で討議をします。
科目目的
(1)中国近世思想に関する問題意識を高め、幅広い知識を身に着ける。
(2)中国思想史領域における研究状況を整理し、討議すべきテーマを見出す能力を向上させる。
到達目標
(1)現代中国語と文言文の両方で書かれた学術的な文章を速く正確に読むことができるようになる。
(2)朱子学発生前後の思想・社会状況に対する理解を深める。
授業計画と内容
第1回 教材の紹介とガイダンス
第2回 168頁"十世纪六十年代后"以下の読解と考察
第3回 170頁"这种忧患意识"以下の読解と考察
第4回 173頁"当然,仅仅依靠象征性的仪式"以下の読解と考察
第5回 175頁"在普遍混乱的时代"以下の読解と考察
第6回 177頁"虽然,从太祖到真宗"以下の読解と考察
第7回 179頁"其次,要重新建立思想世界"以下の読解と考察
第8回 181頁"本来,在古代中国"以下の読解と考察
第9回 183頁"毫无疑问"以下の読解と考察
第10回 185頁"十一世纪六十年代"以下の読解と考察
第11回 187頁"研究宋史的学者"以下の読解と考察
第12回 189"这里应当还有"以下の読解と考察
第13回 191頁"也许,很多研究者"以下の読解と考察
第14回 193頁"通常,古代中国传统上的"以下の読解と考察
*進行状況によって各回の内容が変更されることがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・指定したテキストや配布資料を事前に読み込んでおきましょう。
・発表担当分の訳稿を作成してもらいます。
・教材中の語句、事項や文法については、事前に調べておき、質問されたら答えられるようにしておきましょう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 以下の五点に着目して評価します。 (1)教材のテキストの字句・典拠の下調べがきちんとできているか。 (2)語法に忠実にテキストを読解しているか。 (3)自分のなりに問題意識を持ってテキストに取り組んでいるか。 (4)発表の際、配付資料を含め、わかりやすく伝えることができているか。 (5)テキストの読解を通して討議すべき課題をどれだけ見出すことができるか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
以下の二つの条件をともに満たした場合に単位を認定します。
①公欠以外の欠席が4回以内にとどまっている。
②自分の担当回における発表内容と配布するレジュメが一定の水準に達している。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
レポートとして提出された訳注に関しては、担当教員が校閲を加え、それを踏まえた修訂版を提出してもらいます。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教材・参考資料はプリントを配布します。参考文献は授業の中で随時紹介します。