シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロシア・ユーラシアの社会と文化 | 2025 | 後期 | 金4 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 伊賀上 菜穂 | イガウエ ナホ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-HC5-504L
履修条件・関連科目等
特になし
授業で使用する言語
日本語/英語/その他
授業で使用する言語(その他の言語)
ロシア語
授業の概要
この授業はロシアを中心とする旧ソ連諸国、およびそれらの隣接地域をめぐる歴史と現状について考察します。
2022年に勃発したロシア・ウクライナ戦争と、その背景にある植民地政策と民族政策を中心に、ロシア帝国およびソ連時代の政策が現代に与える影響を分析します。
授業では当該地域について概説した後、具体的な問題を扱った論文を読み、議論することで、この地域のみならず他地域の理解に必要な知識を身に付けます。
科目目的
ロシアおよび旧ソ連地域を中心とするユーラシア地域について、包括的に理解することを目的としています。また、この地域に関する諸論文を読むことで、地域研究の方法論やテーマの選び方を学びます。
到達目標
ロシアおよび旧ソ連地域を中心とするユーラシア地域に関して、具体的な知識を身につけるとともに、この地域内部および周辺地域との相互関係を理解できるようになることを目標とします。
授業計画と内容
1. イントロダクション:講義の概要と目的について
2. 旧ソ連地域概説(地理)
3. 旧ソ連地域概説(民族構成)
4. 講読論文の選択
5. 民族政策史
6. アジアとしてのシベリア(植民史)
7. ロシア・ウクライナ関係史
8. 論文講読と解説(ネイションと民族)
9. 論文講読と解説(文化面から見たロシア・ウクライナ戦争)
10. 論文講読と解説(政治面から見たロシア・ウクライナ戦争)
11.論文講読と解説(宗教と文化)
12. 論文講読と解説(旧ソ連地域と日本)
13. 論文講読と解説(ロシア・旧ソ連地域をめぐる国際関係)
14. まとめと議論
*授業の内容は参加者の知識レヴェルや関心、受講者数によって変更します。論文講読のテーマは例です。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回その時間に必要な準備(資料の収集や読解、発表内容の執筆や修正など)を行った上で出席すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | 論文講読でのプレゼンテーション60%、議論への参加40%により評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
特別な理由なく半分以上欠席する者、プレゼンテーションをしない者は、そのどちらかに当てはまれば不可または成績判定不能とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト・参考論文は、授業内で提示しますが、主要なものとして以下のものがあります。
岡洋樹、境田清隆、佐々木史郎編『東北アジア』朝倉書店、2009。
塩川伸明『民族とネイション:ナショナリズムという難問』岩波書店、2008。
塩川伸明編『ロシア・ウクライナ戦争:歴史・民族・政治から考える』東京堂出版、2023。
その他特記事項
日本語と英語の読解力が必要です。