シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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芸術Ⅱ | 2024 | 後期 | 月4 | 理工学部 | 張 洋宇 | チョウ ヤンユ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-AS1-HB12
履修条件・関連科目等
関連科目としての芸術Ⅰを履修していることが望ましい。並行してD&I科目の履修を推奨します。
授業で使用する言語
日本語/英語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ジェンダー&セクシュアリティの政治の表現手段として、アートがどのように機能してきたのかを考察し、20世紀以降のアーティストたちによる具体的な実践を紹介する。
科目目的
1. 現代アーティストがジェンダーやセクシュアリティの政治に焦点をあってどのようなアート実践を取り組んできたかを認識し、その重要性を理解する。
2. フェミニストアートやクィアアート歴史と文脈を把握し、多様なアート作品を通じて現代社会の課題を理解し、ジェンダーとセクシュアリティに関する議論に取り組むスキルを養成する。
到達目標
1. 理論的理解の構築: ジェンダーとセクシュアリティに関する概念について理解を深め、これらが文化的および社会的な文脈でどのように形成されるかを理論的に考察できるようになる。
2. 現代アートの媒体やジャンルの認識: 絵画、彫刻、写真、映画、パフォーマンスアートなど、さまざまなアートの形式がジェンダーやセクシュアリティにどのようにアプローチしているかを学び、その多様性を理解する。
3. 自己表現と社会的変革の関連性の理解: アートが個人の自己表現だけでなく、社会的変革にどのように寄与しているかを理解する。
4. クリティカルな思考とディスカッションの能力: アート作品を批評的に分析し、それに基づいてジェンダーやセクシュアリティに関する視点からのディスカッションを展開できるようになる。
5. クリエイティブな表現力の発展: 自らのアートを通じてジェンダーやセクシュアリティに関するアイデアを表現できるようになる。
6. 文化的多様性と包括性の尊重: 学生が異なる文化的背景や多様なジェンダーやセクシュアリティのアイデンティティを尊敬し、包摂的な視点を持つようになる。
授業計画と内容
第1回 講義概要と基本概念の紹介
第2回 ジェンダーとセクシュアリティの政治
第3回 サフラジェットたちのアート実践
第4回 フェミニストアートの台頭
第5回 日本の女性運動におけるアート実践
第6回 人種とジェンダー&セクシュアリティの交差点
第7回 ドラァグ
第8回 自らの身体を媒体にー女性のパフォーマンス・アーティストたち
第9回 HIV/AIDS危機におけるアーティビズム
第10回 「クィア・アート」とは
第11回 アジアにおけるクィア・アートの展開
第12回 近年のフェミニスト・アーティビズムの事例
第13回 サイバーフェミニズム
第14回 まとめ
なお、授業計画は、一部前後したり、若干の変更が行われることもあります。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内容を復習し、インターネットなども活用して自主的に関連情報を調べる。できれば展覧会を積極的に見にいく。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 各自でアート作品や運動を選び、授業で紹介された視点から分析する。 |
平常点 | 50 | 毎回の授業内容について感想や質問をresponで提出する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
インディペンデント・キュレーターとして活動
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
インディペンデント・キュレーターとして、フェミニズム・クィア理論を用いて、多様な視点からアートと社会の関わりを紹介する。
テキスト・参考文献等
授業でテキストを使用せずに、スライドなどの資料で代替する。
ヘレナ・レキット(編)、鈴木 奈々(翻訳)『アート&フェミニズム』、ファイドン、2005。
海野弘『クィア・アートの世界 自由な性で描く美術史』、PIE International、2022。
村上由鶴『アートとフェミニズムは誰のもの?』、光文社、2023。
その他適宜授業中に紹介する。
その他特記事項
ダイバシティ・センターや後楽園ダイバーシティ・ラウンジ(理工学部6号館6707号室)に提供されている書籍や視聴覚資料を積極的に利用し、ジェンダー・セクシュアリティに関わる知識の自主学習を行うことが推奨します。
中央大学ダイバーシティ宣言に基づき、授業参加者お互いの人権を尊重し、ジェンダー、セクシュリティ、人種、民族、障害や病気の有無について、名前や見た目、授業での発言に対して自分が受けた印象を元に決めつけるような言動を行わないようにしましょう。
授業内では「それぞれが呼ばれたい名前+さん」で呼び合いましょう。
お互いにプライバシーを尊重し、個別の方のジェンダーやセクシュアリティについて無理に聞かず、授業内でもし個人情報が言及されましたら、口外しないようにしましょう。
授業内で気になること、辛いことがあったら、我慢せずに教員と相談しましょう。
必要に応じて、合理的配慮を提供します。