シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教養演習Ⅰ | 2024 | 前期 | 月4 | 理工学部 | 吉田 達 | ヨシダ トオル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-IF1-HB33
履修条件・関連科目等
教養演習は20人程度の参加人数をめどとして開講される少人数科目です。参加希望者が教員の想定する人数を超える場合には、初回授業において抽選ないし選抜を行うことがあります。そのため、初回授業には必ず出席してください。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
1) この演習のテーマは「〈ポスト・ジブリ〉のアニメ映画を「読む」」である。〈ポスト・ジブリ〉というのはあくまでも便宜上の呼びかたにすぎず、スタジオジブリの高畑勲や宮崎駿の作品群の跡を継ぐ水準と思われる日本のアニメ映画を仮にそのように呼んでいるだけである。取り上げる作品や監督の取捨選択には偏りがあるが、これは担当教員の理解能力の限界ゆえである。この点はあらかじめご了承いただきたい。
2)授業期間中に受講生がひとり最低2回のプレゼンテーションをおこない、ディスカッションのたたき台を提示する。 また、2回のプレゼンテーションでは、かならず異なった監督の作品または別シリーズの映画を選択すること。同一監督の作品・同一シリーズの作品だけでプレゼンテーションすることは認めない。
3)他人の意見に耳を傾けて、同じ作品の同じ箇所であっても、さまざまな受け止め方があることそれ自体を楽しみたい諸君の参加を期待する。
4)学生諸君のプレゼンテーションを軸とする少人数授業である。20名を超える受講希望者が集まった場合には抽選で受講生を決定する。
科目目的
学生諸君が、「問題解決力」「知識獲得力」「組織的行動能力」「創造力」「自己実現力」「多様性創発力」を修得することを目的とする。
到達目標
・作品をたんに鑑賞するだけでなく、そこにさまざまな問題を読みとり、それにたいする解への道筋を考えられるようになること。
・同じ映画の同じシーンや同じセリフでも多様な解釈が可能であることをディスカッションを通じて経験して、視野を広げること。
・参加者どうしでたがいを啓発しあうような建設的な発言をしてディスカッションを活性化すること。
以上が目標である。
授業計画と内容
第1回 ガイダンスと分担決定(ここで各回にどの作品を取りあげるかを決定する)
第2回 細田守『時をかける少女』『サマーウォーズ』
第3回 細田守『おおかみこどもの雨と雪』
第4回 細田守『バケモノの子』
第5回 細田守『未来のミライ』『竜とそばかすの姫』
第6回 新海誠『ほしのこえ』『雲のむこう約束の場所』
第7回 新海誠『秒速5センチメートル』
第8回 新海誠『星を追うこども』
第9回 新海誠『言の葉の庭』
第10回 新海誠 『君の名は。』
第11回 新海誠『天気の子』 『すずめの戸締り』
第12回 片淵須直『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
第13回 山田尚子『リズと青い鳥』
第14回 藤田春香『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝ー永遠と自動手記人形ー』、石立太一『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
*上記のアニメ映画を宮崎駿監督のアニメ映画と比較考察する機会も設ける。宮崎監督の『風の谷のナウシカ』から『君たちはどう生きるか』に至る作品をできるだけ多く鑑賞しておくこと。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:以下の2点を実行すること。
1)プレゼンテーションを担当しない回であっても、授業で扱う映画作品を事前に各自で鑑賞し、自分自身の解釈や理解を頭のなかででもよいからまとめておくこと(授業で扱う作品を、動画配信やレンタルショップ等を利用してできちんと視聴できる環境をあらかじめ整えておくこと。理工学部図書館でもDVDを視聴できる)。
2)プレゼンテーションを担当する場合には、事前のリハーサルを入念におこなうこと。
*なお、宮崎駿監督のアニメ映画との比較考察もおこなう予定である。積極的に鑑賞しておくことが望ましい。
復習:以下の2点を実行すること。
1)自分や他人のプレゼンテーションの良かったところ悪かったところを振り返り、次回のプレゼンテーションをよりよいものにするよう積極的に自己点検をすること。
2)同じ大学の同じ学部にも自分と異なる考えかたをする人間がたくさんいるという事実を積極的に受けいれ、それをおもしろがること。また、自分とは違う意見を、自分としてはどのように受けとめるかを自分で考えたり、家族や友人と議論したりすること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 25 | 14回の授業に参加して学んだことから自由にテーマを設定してレポートを作成する。何によってどのようなことを学んだかを、どこまできちんと考え、他人に伝わる日本語で表現しているかを評価基準とする。 |
平常点 | 75 | プレゼンテーション1回25点×2回、各回のディスカッションへの参加度25点という内訳で評価をおこなう。 |
成績評価の方法・基準(備考)
1)期末レポートは匿名の状態で冊子化して受講生全員に配布し、成果を共有する。
2)単位認定には全14回のうち、10回以上の出席が必要である。 また、第1回の授業はガイダンスや分担決めなどを行う重要な回なので「必ず」出席すること。ガイダンスを受けずに途中の回から受講することは認めない。
3)遅刻・欠席(とくに無断欠席)は減点対象とする。とくにプレゼンテーション担当者であるにもかかわらず遅刻・欠席した場合は単位を認定しないこともありうる。事前の準備をきちんとしておくこと。
4)インターネットなどの他人の文章をつなぎ合わせただけのプレゼンテーションについては、100パーセントの減点をする。インターネットの情報を鵜呑みにせずに紙媒体の資料で裏づけを試みる・独自の取材をする・自分自身の考えを明確かつ大胆に主張するなど、大学生の発表にふさわしい水準にすること。
5)プレゼンテーションを担当していない回であっても各自で「予習」を怠らないこと(「予習」の内容については「授業時間外の学習」の項を参照されたい)。注意しても予習を怠る学生には単位を認定しないこともありうる。
*そのほかの注意事項*
1)「アニメ映画が題材なら楽だろう」という安易な気持ちで受講すると後悔する。充実した演習を協力して作り上げる意欲のある学生のみ参加すること。
2)友達で連れ立っての受講も認めるが、授業時には隣あわずバラバラに着席すること。参加者全員の議論に参加せず、隣りあった友達だけでコソコソ話すのはたんなる私語であり、授業妨害でしかない。
3)第1回の授業は、ガイダンスや分担決めを行う重要な回である。「必ず」出席すること。ガイダンスに参加しないで途中から受講することは認めない。
4)受講希望者が20名を超える場合には、第1回のガイダンスにて抽選を実施する。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト(教科書)は特に定めない。参考文献は、演習におけるディスカッションの流れのなかで適宜、紹介する。
その他特記事項
1)「アニメ映画が題材なら楽だろう」という安易な気持ちで受講すると後悔する。充実した演習を協力して作り上げる意欲のある学生のみ参加すること。
2)友達で連れ立っての受講も認めるが、授業時には隣あわずバラバラに着席すること。参加者全員の議論に参加せず、隣りあった友達だけでコソコソ話すのはたんなる私語であり、授業妨害でしかない。
3)第1回の授業は、ガイダンスや分担決めを行う重要な回である。「必ず」出席すること。ガイダンスに参加しないで途中から受講することは認めない。