シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
経済開発クラスター演習 | 2024 | 後期 | 木2 | 経済学部 | 小森谷 徳純 | コモリヤ ヨシマサ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-OM3-63XS
履修条件・関連科目等
(1)授業に毎回出席し,報告,議論に積極的に参加できる学生に参加してもらいたいです。
(2)(1)のために十分な時間を割く意欲のある学生であれば,現在の知識は不問です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、協調性及び自己管理力(専門知識を活かせるだけでなく、チームワークの経験から学んで、他人と協調し、自己を管理することができる)の修得に関わる科目です。また、創造的思考力(総合的な学習体験に基づいて、ものごとを創造的に思考することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
経済開発について、指定図書(2冊を予定)の輪読を通じて学習します。
毎回の担当者を決め,テキストの内容について他の学生にレクチャー(プレゼンテーション)をしてもらいます。各学生の報告機会が複数回確保できるようにスケジュールを調整します。
担当者(数人で構成されるグループ)は,要点をまとめ,疑問,コメント,関連する統計データ(世界銀行、アジア開発銀行、国際通貨基金のオンライン・データベースなどを使用)等を付してスライドを作成し,プレゼンテーションを行ないます。
プレゼンテーションの後で,履修者全員で議論を行ないます。当然ながら発表担当ではない学生も該当箇所を授業前までに必ず読んでくる必要があります。
科目目的
経済開発についての基本や新しい流れを理解すること。
到達目標
途上国開発に関連する文献の輪読を通じて,経済開発についての基本や新しい流れについて,各自が自分の言葉で説明出来るようになること。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 大塚啓二郎(2020)第Ⅰ部(第1章,第2章): 開発経済学とは何か?,貧困は減っているか?
第3回 大塚啓二郎(2020)第Ⅰ部(第2章,第3章): 貧困は減っているか?,なぜ貧困を撲滅できないのか?
第4回 大塚啓二郎(2020)第Ⅱ部(第4章): 飢餓は是が非でも避けたい
第5回 大塚啓二郎(2020)第Ⅱ部(第5章): 東アジアから何を学ぶか?
第6回 大塚啓二郎(2020)第Ⅲ部(第6章,第7章)途上国がしてはいけないこと,途上国が「豊か」になるためにすべきこと
第7回 大塚啓二郎(2020)第Ⅲ部(第7章,第8章): 途上国が「豊か」になるためにすべきこと,世界がもっと真剣に取り組むべきこと
第8回 戸堂康之(2021)第1部(第2章): 新古典派経済成長論
第9回 戸堂康之(2021)第1部(第3章): 内生的経済成長論
第10回 戸堂康之(2021)第2部(第6章): 国際貿易・海外直接投資
第11回 戸堂康之(2021)第2部(第7章): 産業集積
第12回 戸堂康之(2021)第2部(第8章): 社会関係資本・社会ネットワーク
第13回 戸堂康之(2021)第2部(第9章): 社会・経済制度
第14回 総括
第2回から第13回は、担当学生がパワーポイントを用いて発表を行う。またプレゼンテーションの後で,履修者全員で議論を行なう。
受講生と相談した上で,内容を入れ替えることもあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
この演習では指定図書の内容をきちんと理解し,各自が自分の言葉で説明出来るようになることを重視します。発表の担当者だけではなく,全員が該当箇所を授業前までに必ず読んでくるようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
レポート | 20 | 本演習での学びを理解しているかどうか。 |
平常点 | 80 | 発表内容、議論への参加度が十分かどうか。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
現在は以下の様に考えていますが,受講生と相談した上で,入れ替えることもあります。
【テキスト】
大塚啓二郎(2020)『なぜ貧しい国はなくならないのか(第2版)』日本経済新聞出版(ISBN: 978-4-532-35848-8)
戸堂康之(2021)『開発経済学入門(第2版)』新世社(ISBN: 978-4-88384-325-1)
【参考書】
アジア開発銀行(2021)『アジア開発史』勁草書房(ISBN: 978-4-326-50484-8)
黒崎卓・栗田匡相(2016)『ストーリーで学ぶ開発経済学』有斐閣(ISBN: 978-4-641-15034-8)
ジェトロ・アジア経済研究所・黒岩郁雄・高橋和志・山形辰史(2015)『テキストブック開発経済学(第3版)』有斐閣(ISBN: 978-4-641-18422-0)
アビジット・V・バナジー,エステル・デュフロ(2012)『貧乏人の経済学』みすず書房(ISBN: 978-4-622-07651-3)