シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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電子回路2 | 2024 | 前期 | 金2 | 理工学部 | 吉田 昭太郎 | ヨシダ ショウタロウ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-EL3-5C22
履修条件・関連科目等
電子回路1を履修の事。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、電子機器の基盤技術であるアナログ電子回路について、講義「電子回路1」の続きに当たる基礎として、半導体素子を用いた基本的な回路について学習する。オペアンプ、負帰還回路、発振回路、変復調回路、電源回路および大信号出力回路などの原理や特性を深く理解する。基本的な回路機能について学びを終え、さらに発展的な回路の構築のための基礎力を培うことをゴールとする。
科目目的
この科目では電気系における重要な基礎科目の一つであるアナログ電子回路について、講義「電子回路1」と合わせて基礎的な知識に習熟し終えることを目的とする。特にオペアンプを用いた負帰還回路の仕組みを理解することと、高周波回路の理解に向けた応用回路について習熟する。
到達目標
本講義を通してアナログ電子回路技術における基本回路の機能特性を深く理解し、電子機器を自分で作れるようになるための基礎力を養成することを目標とする。特にオペアンプを用いた基本回路およびトランジスタやオペアンプを用いた負帰還回路の仕組みについて理解する。
授業計画と内容
第1回 オペアンプの仕組みと特性
第2回 正相・逆相増幅器、積分回路、伝達関数
第3回 内部回路1:電流源、能動負荷
第4回 内部回路2:差動増幅器、オペアンプの全体回路
第5回 負帰還の原理と効果
第6回 負帰還の種類と応用回路
第7回 負帰還回路の安定性と位相補償
第8回 発振の原理と発振回路:高周波LC発振回路
第9回 水晶発振回路
第10回 AM変調と変復調回路、平衡変調、SSB、角度変調:FM変調、PM変調
第11回 復調回路
第12回 PLLの原理、回路構成と変復調
第13回 電源回路
第14回 到達度の確認・まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習:次回の授業範囲について配布資料や参考文献に目を通し、疑問点は時間をとって自学した上で講義に臨むこと。
復習:毎回の講義終了後に出される小テストへの回答を通して、配布資料や参考文献を用いて講義を反芻しながら理解度を深め、疑問点はすぐに調べて納得いくところまで自学すること。わからないところは近くの人や友人と議論するのも重要です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 講義内容を理解したかどうかを記述式および計算問題による試験を持って評価する。 |
平常点 | 50 | 講義内容を理解したかどうかを記述式および計算問題による試験を持って評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
各講義ごとに出題する小課題・レポート50%、期末試験50%として、習熟度を判定し、成績を評価する。小課題・レポートについては講義中に解説の時間を設ける。メール・manabaなどにより随時フィードバックを行う。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
講義資料および講義の録画をmanabaで配信し、各自でオンデマンドで復習可能にする。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:配布資料をmanabaで配布する。配付資料のみで受講可能。
参考文献:教科書は原則として必要ないが、市販のアナログ電子回路の教科書や下記が参考になる。
基本(予習向き) : 杉本泰博著「よくわかるアナログ電子回路」(オーム社)
問題形式(復習向き): 杉本泰博著「理工系のための解く!電子回路」(講談社)
深く勉強したい人 : 杉本、島、谷本共著「電子回路の講義と演習」(日新出版)
まず概観を得たい人 : 杉本泰博著「徹底図解電子回路」(日本実業出版社)