シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究Ⅰ(コーポレート・ガバナンスと企業経営) | 2025 | 通年 | 土4 | 総合政策研究科博士課程後期課程 | 青木 英孝 | アオキ ヒデタカ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
PG-IF6-201L
履修条件・関連科目等
コーポレート・ガバナンス(企業統治),経営学,統計・計量経済学に関する基礎知識を有すること。なお,エクセルや統計ソフトを用いた基本的な計量分析のスキルがあることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
授業ではコーポレート・ガバナンスに関連する様々なトピックを取り上げ,各テーマに応じた学術論文を1週間に1本のペースで輪読し,基礎的知識と分析手法に対する理解を高める。基本的に毎回レポーターによる報告の後,クラス全体でのディスカッションと担当教員による補足説明がなされる。授業と並行して,履修者には各自,自分の研究論文の執筆を進めてもらう。自分の研究テーマに関連する重要な先行研究を精読し,適宜プレゼンテーションを行ってもらう予定である。
科目目的
コーポレート・ガバナンス(企業統治)に関する研究を通して,企業の直面する課題を考える力,分析できる力を養うことを目的とする。そのためには,研究論文の作成が効果的である。なぜならば,論文作成の過程では,問題意識の明確化,先行研究の広範なレビュー,リサーチ・クエスチョンの設定,リサーチ・デザイン,仮説の設定,仮説検証に必要な情報収集やデータベースの作成,統計分析,試行錯誤と結果の考察など,研究に必要な能力が養成されるからである。
到達目標
具体的な到達点としては,学会誌などに査読付き論文を発表することを目標とする。
授業計画と内容
取り上げる主なトピックは,リサーチ・メソッド,コーポレート・ガバナンスと経営戦略,事業ポートフォリオの再編,取締役会の変容,経営者インセンティブ,経営理念,ファミリービジネス,CSRなどである。スケジュールは主に下記の通りである。
第01回 イントロダクション:概要説明,研究の心構え,研究の進め方
第02回 各自の研究テーマの報告:問題意識,先行研究のレビュー,リサーチ・クエスチョン,研究の位置づけとオリジナリティ
第03回 仮説の設定,データベース構築,サンプル・セレクション・バイアス
第04回 基礎統計、散布図、相関関係、異常値処理
第05回 無相関検定、帰無仮説、平均値の差の検定
第06回 OLS,重回帰分析
第07回 ダミー変数,交差項,モデレート効果
第08回 質的変量モデル:ロジット・モデル,プロビット・モデル,最尤法
第09回 順序プロビット・ロジット,多項プロビット・ロジット
第10回 因果関係,マッチング法
第11回 DD(differences-in-differences)
第12回 パネル推計,変量効果・固定効果モデル
第13回 ガバナンス構造の変容
第14回 事業ポートフォリオ構造の複雑化とグループ組織の巨大化
第15回 各自の研究テーマの進捗状況の報告
第16回 多角化戦略とコーポレート・ガバナンス
第17回 進出・撤退とコーポレート・ガバナンス
第18回 経営の規律づけメカニズム
第19回 日本型取締役会の進化
第20回 株価最大化の経営者インセンティブ
第21回 経営理念
第22回 株主重視のガバナンスと従業員
第23回 事業ポートフォリオの再編と企業統治
第24回 日本のファミリー企業
第25回 買収防衛策と株主価値
第26回 CSRとコーポレート・ガバナンス
第27回 日本企業のパフォーマンスと所有構造
第28回 まとめ
なお、各自の研究の進捗状況に応じて適宜、先行研究のレビューや関連文献の紹介、推計結果や論文執筆の状況などを報告してもらう予定である。また、文献の輪読に際しては、担当者を割り当て、レジュメ作成の上、授業時にプレゼンしてもらう予定である。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
コーポレート・ガバナンスに関する文献を事前に読む必要がある。また,レポーターはプレゼンテーションの準備,レポーター以外は質問・コメントの準備が必要である。なお,各自で自身の研究を進めることが必須であり、最重要課題である。したがって,自分の研究テーマに関連する先行研究のレビュー,リサーチのデザイン,実証分析,論文の執筆等は、授業とは別に行ってもらう。進捗状況に応じて授業時にプレゼンテーションを行ってもらう予定であるので、その準備が必要となる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 80 | 研究論文・博士論文(先行研究のレビュー、問題意識の明確化、リサーチクエスチョンの設定、オリジナリティー、分析メソッド、論理展開、結論の明瞭性等) |
平常点 | 10 | プレゼンテーション(作成したパワーポイントやレジュメ,発表や質疑への対応など) |
その他 | 10 | ゼミに対するコミットメント(質問やコメントの内容,ディスカッションへの参加姿勢など) |
成績評価の方法・基準(備考)
毎回予習をして授業に臨み,積極的に議論に参加すること。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
必要に応じてmanabaやウェブ会議システムを利用する。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献
・青木英孝(2017)『日本企業の戦略とガバナンス』,中央経済社.
・宮島英昭編著(2017)『企業統治と成長戦略』,東洋経済新報社.
・宮島英昭編著(2011)『日本の企業統治』,東洋経済新報社.
・宮島英昭編著(2008)『企業統治分析のフロンティア』,日本評論社.
・森田果(2014)『実証分析入門』,日本評論社.
・山本勲(2015)『実証分析のための計量経済学』,中央経済社.
その他必要な文献は適宜指示する。