シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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保全生態学概論 | 2024 | 後期 | 火2 | 理工学部 | 高田 まゆら、ホーテス シュテファン | タカダ マユラ、ホーテス シュテファン | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-VC2-CA19
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ヒトと自然環境との関係の変遷をたどり、現代の生物多様性の危機の諸相を明らかにし、持続可能な社会をつくるために自然と共生するための要件を提示するとともに、自然再生など、そのために必要な政策や実践について述べる。
科目目的
保全生態学とは、「生物多様性の保全と持続可能な利用」という社会的な目標に生態学の分析・評価アプローチと蓄積された知見をもって寄与する応用科学・政策科学である。本科目では、保全生態学に必要な様々な視点を理解し、科学的な課題を抽出するための素養を身につけることを目的とする。
到達目標
生物多様性の保全と持続可能な利用という「自然との共生」にかかわる現代の国際・国内の社会的な目標・政策とその人類史的な位置づけ、社会的な文脈における生物多様性と生態系サービスの分析・評価、自然再生事業等の実践における科学的課題、とくに里山・里地における生物多様性保全の実践・評価における保全生態学的アプローチ等について理解することを目標とする。
授業計画と内容
第1回:環境の限界と持続可能性
第2回:保全生態学と生物多様性
第3回:生態系サービスと生態系評価
第4回:IPBESと保全生態学的研究との関わり
第5回:現代の絶滅:要因と影響
第6回:小さな個体群の絶滅リスクと遺伝的多様性
第7回:個体群の空間構造
第8回:生物群集の改変
第9回:侵略的な外来生物:影響と対策
第10回:湿地の保全と再生
第11回:淡水生態系の危機と保全
第12回:さとやまと生物多様性
第13回:農業がもたらす問題と対策
第14回:自然再生と生態系管理
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 「自然との共生」にかかわる現代の国際・国内の社会的な目標・政策とその人類史的な位置づけ、生態系サービスの分析・評価、自然再生事業等の実践における科学的課題における保全生態学的アプローチ等について理解しているかについて評価する。 |
レポート | 30 | 各講義の重要なポイントを十分理解しているかを評価する。 |
平常点 | 10 | 出欠や授業態度から評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:鷲谷いづみ監修 「生態学:基礎から保全へ」 培風館
参考書:鷲谷いづみ 「絵でわかる生物多様性」講談社
鷲谷いづみ 岩波ブックレット「生物多様性入門」岩波書店
森 章 「生物多様性の多様性」共立出版