シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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多文化共生論 | 2024 | 後期 | 月3 | 理工学部 | 八木 はるな | ヤギ ハルナ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
SE-GL1-GC14
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「多文化共生社会」を理解し体得するために、この講義では広く、「越境」と「エンパシー」をテーマにします。
作品(文学、映画、ドラマなど)を使いながら、自分の固定観念を破り、もっと多様な生、多様な人間がいるということを、体感する授業にします。
人種、民族、ジェンダー、セクシュアリティ、宗教など、人の属性、アイデンティティ、境界線を作る様々な要素について、考えていきます。
大人数になっても、皆さんの主体的学習(アクティブラーニング)を取り入れます。
科目目的
この講義は次のことを目的として開講しています。
・人間社会の特質及びその多様さについて理解し、体得するため
・自己価値観を相対化するため
・自己と他者の境界を流動させ、他者への想像力と共感力を養うため
到達目標
この講義を受けて、次のことに到達することを目指します。
・自分とは違う環境で生きる人間の心を、前よりも想像できるようになる。
・自己と他者の境界線を、前よりも柔軟に捉えることができる
・フィクションが持つ力を実感し、前よりも作品の意味をしっかり考察できる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス:多文化共生とは何か、授業計画、アイスブレイク
第2回 自己理解と他者理解①
第3回 自己理解と他者理解、続き
第4回 エンパシーについて
第5回 ジェンダーから、社会を考える
第6回 セクシュアリティから、社会を考える
第7回 人種から、社会を考える
第8回 宗教から、社会を考える
第9回 日本人性(Japaneseness)を考える
第10回 ヒューマンライブラリについて
第11回 これまでのまとめ、期末準備
第12回 発表1、到達度確認
第13回 発表2、到達度確認
第14回 発表3、到達度確認
※内容や進度は状況に応じて変更することがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 30 | これまで学習・考察した内容を踏まえ、何らかの形でプレゼンをしてもらいます。 |
平常点 | 70 | 参加した上で、授業への取り組み、授業貢献度などから総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席が70%に満たない場合は、E判定とします。
評価基準と割合は状況に応じて変わることがあります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
何かしらのデジタルデバイスは必要です(タブレット、PC推奨)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは適宜、指示します。
主な参考文献はたとえば、次のものです。読みやすいのでおすすめです。
・ブレイディみかこ『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』 (2021、文藝春秋)ISBN:978-4163913926
・ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(2019、新潮社)ISBN:978-4103526810
・松尾知明『「移民時代」の多文化共生論——想像力・創造力を育む14のレッスン』(2020、明石書店)ISBN:978-4750349671
・多和田葉子『エクソフォニー:母語の外へ出る旅』(2012、岩波現代文庫)ISBN:978-4006022112
など